スマホが凶器になる現代! 減るどころか増えているトラックドライバーの「ながらスマホ」は人生を終わらせる危険すぎる行為だった (2/2ページ)

トラックドライバーはより慎重な運転を心がけるべき

 しかし、これはプロの仕事だといえるのだろうか。トラックドライバーは、まがりなりとも運転のプロである。それなのに仕事中にスマートフォンを操作するのは、言語道断である。プロスポーツの選手が試合中にスマートフォンに触ることがないように、公私の区別をしっかりとつけることがプロとしてあるべき姿ではないだろうか。

 文明の利器が生み出した便利なはずのアイテムが、使い手次第で他人の命を奪う凶器に変貌する。クルマ自体もそうであるし、包丁やバールもそうだ。スマートフォンも、現代ではそのような凶器になりつつあるのだ。

 すべての事故にスマートフォンが関係しているわけではないが、事故の原因となっているケースはわたしたちが思っている以上に多いだろう。それほどまでに、運転中にスマートフォンを手にするトラックドライバーを見かけるのである。

 先述したように、荷物を積んだ大型トラックは乗用車のように止まれない。そして空車時に急ブレーキをかけようものなら後輪がロックして跳ねてしまい、車体が横を向いてしまう。そのような扱いにくい巨体を転がしているのだから、より慎重な運転を心がけてもらいたいものである。

 トラックドライバーにとって、事故を起こすということは大きなマイナスとなる。相手の命を奪ってしまうこともあれば、自身の命を失うこともある。たとえケガ人が出ないような軽微な事故であったとしても、会社からのペナルティは免れない。そう、仕事を失うことにもなりかねないのだ。運転中のスマートフォンの操作やSNSでの交流は、それほどの代償を支払ってでもやる価値があるのだろうか。

 乗用車や自転車に乗る人においても、運転中にスマートフォンを触る行為は危険であり、交通違反の対象となる。だからこそ罰則が強化されたのはいうまでもないが、交通事故で命を落とすことがないようにするためには、交通社会に生きる全員が気を引き締めなければならない。そのことだけは肝に銘じ、明るく楽しい人生を過ごしてほしいと願うばかりである。


この記事の画像ギャラリー

新着情報