WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

クルマから見るとヤバい自転車だらけだぞ! 見逃されることが多いからとそこら中で見かける自転車の違反

クルマから見るとヤバい自転車だらけだぞ! 見逃されることが多いからとそこら中で見かける自転車の違反

この記事をまとめると

■自転車への罰則が令和6年11月から強化された

■世の中にはルールを守らない自転車が多く存在する

■危険な自転車の行為をクルマ目線で解説

令和6年11月から自転車の罰則が強化

 道路交通法の改正により、令和6年11月から自転車を運転中にスマートフォンなどを操作する「ながら運転」や、「自転車の酒気帯び運転」の罰則が強化された。

 なぜか自転車のことを歩行者寄りに考えている人が多いように感じるが、自転車とは車両に該当する乗り物であるために、自動車と同じように扱うことが相応しい。無謀な運転が招く事故が多いという事実を踏まえると、この罰則強化は当たり前、むしろ遅すぎるぐらいだといっても過言ではないだろう。また、傘さし運転やイヤホンやヘッドフォンの使用、ふたり乗り、並進運転なども罰金刑の対象となっているため、心当たりがある人は注意が必要だ。

 さらに、今般の改正道路交通法においては、自転車の交通違反に対して反則金を交付させる青切符の導入が規定された。この青切符の取り締まりは16歳以上が対象となっており、113種類もの違反行為を適用範囲としている。こちらは2年以内に施行される予定になっているが、これを歓迎する自動車のドライバーは多い。むしろ、これまでが異常であると感じるほど、自転車のマナー違反が問題視されていたのである。

 もちろん、厳しくなるとはいっても常識的な範囲に限っている。左側通行や信号無視など、車両であれば当たり前の内容が大半だからだ。それでも窮屈に感じてしまうような人は、これまでの自身の運転がよほどひどかったのだと考えるほうがよい。それだけ無謀で恥ずかしい乗り方をしていたのだと、自分自身を見直すべきである。

 では、自動車のドライバーたちが嫌う自転車の運転とは、どのようなものが多いのだろうか。日常から数多く展開されている自転車の危険な乗り方を、自動車のドライバー目線で列記してみたい。

 まずは、並進運転。仲のよい友達と自転車で走行するのは楽しくて結構なことであるが、並走するのは自己中極まりない。並走されてしまうことで、自動車はスムースに追い越すことができなくなってしまう。道路はみんなのものであるため、周囲の交通を乱さないような配慮が必要だ。

 そして、信号無視。これもまともな人なら守って当たり前なのだが、きちんと信号待ちをしている自転車を見るほうが少ないとさえ感じてしまうのが現状である。また、危険なのは信号無視して交差点を左折する自転車。道路を横断しなければ信号を無視してもよいと考えているのかもしれないが、もちろん交差点を左折する場合も信号は守らなければならない。

 原付バイクや自動車と同様に、赤信号の交差点を左折する行為は当然のごとく違反である。自転車通行可の歩道を走行するだけなら交差点に進入することにはならないため、歩行者にさえ注意すれば走行できる。しかし、交差点内の車道を走行する場合は、信号に従わなければならない。車道に飛び出すのは違反であり、危険極まりない行為である。そんな自転車に胆を冷やした経験をもつ自動車のドライバーは、きっと多いことだろう。

 そして、イヤホンをしながら走行している自転車。これも罰則の対象に組み込まれているが、やはり自動車のドライバーからすれば危険な存在。自車の存在に気づいてくれないことが多いため、突然ふらふらと進路を塞がれることがある。

 そして、信号待ちをしている自転車にもお願いしたいことがある。信号待ちの際にスマートフォンを確認するのは、違反ではない。むしろ正しい行為であるのだが、青信号になればスムースに横断していただきたいのだ。自動車が右左折する際は、当然のごとく歩行者や自転車の通行を優先することになる。その際に横断するタイミングがわからない自転車は危険であり、自動車のドライバーからすればとても迷惑な存在になってしまうのだ。

 違反ではないためにお願いするしか方法はないのだが、それが自転車に乗る人や歩行者自身の安全にもつながるため、配慮をお願いしたいと思う次第である。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了