考え方を変えればストレスフリーで燃費もアップして安全性も向上といいことづくめ! 高速で大型トラックの「後ろについて走る」がオススメなワケ (2/2ページ)

トラックの後ろにつくことで安全に走行できる

 そんなとき、どうするのが得策なのだろうか。じつは意外にも、大型トラックの後方をまったりと走るというのがオススメだったりする。図体がでかいため、大型トラックの後ろを走ると前方の確認ができないと考える人は多いだろう。しかし、それも車間距離が少ないから確認できないだけの話。適切な車間距離を保っていれば、前を走るのが大型トラックであっても、前方の確認はできるのだ。ここでは、大型トラックの後方を走ることで生じるメリットについて考察してみたい。

 ひとつ目は、安全マージンが確保されるということ。追い越し車線をかっ飛ぶような乗用車は、好んで大型トラックの後ろにつくようなことをしない。無理をしてでも、大型トラックの前に入ろうとするのだ。そのため、大型トラックの後ろを走っていれば、自車の前に強引に割り込まれる可能性が少なくなるため、危険を回避できるのだ。

 ふたつ目は、運転による疲労を軽減できるというところ。大型トラックには速度抑制装置が装備されているため、高速道路では一般的に時速90km程度の速度で走行している。オートクルーズの場合も時速80kmか90kmという一定の速度で走行してくれるため、自車も一定の速度で走れるというわけだ。そして前方を走るのが大型トラックの箱車になれば空気抵抗も少なくなるため、燃費もよくなる。こうして考えると、とても大きなメリットがあると考えることができるだろう。

 逆に大型トラックの後ろを走ることに対するデメリットは、速度が出せないというところ。乗用車であれば高速道路での最高速度が時速100kmや120kmで設定されているため、大型トラックと一緒の速度で走っていると、到着時刻はそのぶん遅くなる。しかし、急いでいない状況であれば、危険を冒してまで速度を出す必要はないだろう。

 もちろん、大型トラックとの車間距離は適切に保たなければならない。仕事のために走っている大型トラックのドライバーに不快感を与えることは御法度であるし、車間がなければ前方の確認が不十分になってしまうため、危険な走行になってしまう。それさえ踏まえていれば、運転に不慣れな人であっても安全に、そして周囲の流れを妨げることなく高速道路を快適にドライブできることだろう。ぜひとも、次なる機会には一度実践してみてほしい。


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