超安全でめちゃくちゃ楽ちんな自動車社会もマジで夢じゃない! いま「ITS」はどんどん進んでた (2/2ページ)

危険な場所を特定し事故防止に努める

 分析結果は、交通安全にも活かされている。収集されているのは前述の情報に加えて、渋滞状況、急ブレーキ発動情報などといったものがある。これらの情報から危険個所を特定し、現場の状況に応じた対策を実施するのである。たとえば、クルマの速度が速くなっている場所があったなら、ハンプ(凸部)を設置したり狭窄部を作ったりするわけだ。あるいは、歩行の際に危険を感じるような場所であれば、歩行者空間(路側帯など)を確保するといったことを行なう。

 物流分野では「2024年問題」によるドライバー不足を補うために、自動運転の実現を目指している。高速道路では深夜時間帯に、合流支援や先読み情報の提供に主眼を置いた路車協調システムの実証実験を実施。道路状況がより複雑な一般道でも、同様の実証実験が行われており、鉄道駅と周辺地域の拠点施設群を自動運転で結ぶことを目指している。

 これらの実験車両には、カメラ、ミリ波レーダー、LiDAR(Light Detection And Ranging、レーザーの反射を光センサーでキャッチする検知器)などを装備。人、自転車、車両、障害物、信号、標識などを読み取り、道路側から合流支援情報、落下物情報、工事規制情報などを得て、それらを分析することで安全に完全自動運転を行なおうというのだ。

 このように、ITSは産、官、学が一体となって最新技術を投入し、将来の安全、安心な道路交通を切り開く重要なプロジェクトである。SFのような夢の未来を実現するためにも、今後の発展に注目していきたい。


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