この記事をまとめると
■ETCゲートはカードや車載器の不良などにより開かない場合がある
■大型車の通過や路面のうねりによってセンサーが反応しないケースも存在する
■開かなかった場合に備えて20km/h以下の速度で通過することが大切
ETCゲートが開かない!? その理由は?
ETCを利用して高速道路の料金所を通行する際、ETCレーンで止まっているクルマを見かけることがあります。カードが入っていれば基本的にスルーできるETCレーンで、停まってるクルマはどのような理由で停車しているのでしょうか。今回は、ETCレーンで停車してしまう理由やETCレーンで停車しないための対策を解説します。
⚫︎ETCレーンで停車してしまう主な理由とは?
ETCレーンでクルマが停止している理由はさまざまですが、主な理由として挙げられるのは、ETCカードの未挿入(カードの入れ忘れ)、ETC車載器の認証エラー(機器の不具合)、ETCの通信エラー(通信時に正しく通信できなかった)、カードの有効期限切れやカードの変形・破損(カードそのもののエラー)などです。
期限切れのETCカード画像はこちら
また、NEXCOに話を聞いてみると、クレーン付きのトラックのクレーン部分がETCの通信機器の間に入ってしまい、運悪く通信できずにETCレーンを通行できないという珍しい事例もあるとのことでした。そのほかにも、走行中に道路の凹凸によりETCカードが認証されなくなり通行できないということもあるようです。
このように、ETCレーンでクルマが停車している理由には、さまざまな原因があります。もし、ETCレーンを通行できなかったときは、ETCレーンで停車して係員を呼び、その指示に従うようにしてください。
⚫︎ETCレーンで停車しないようにする方法
ETCレーンで停車してしまうと、後続車に追突されてしまう可能性があります。また、NEXCOの話によると、後続車に追突される危険が迫っていたために、ETCレーンのバーが開かなかったものの、事故を避けるためにバーを押して通過し、安全な場所に停止した後にセンターに問い合わせをしてくる利用者もいるとのことでした。
追突事故を避けたり、事故の危険を避けるためにETCレーンのバーを押して通過したあとにセンターに問い合わせるなどといった手間をなくすためには、ETCレーンを通過する前にETCカードが正しく挿入されているか、ETC車載器がカードを認証しているか確認しておくことが重要です。
ETC車載器のイメージ画像はこちら
もし、ETCカードをETC車載器へ挿入したときにエラーが出た場合、ETCカードを入れ直したり、カードのICチップ部を布で拭いてから再び車載器に挿入したり、カードを挿入する向きが合っているか確認したりしましょう。
さまざまな対処法を実施してもETCカードが認証されない場合は、一般レーンへ入り通行券を受け取り、出口でETCカードを使って精算してください。なお、通行券を受け取って高速道路を通行した場合はETC割引が適用されませんのでご注意を。
⚫︎危険防止のためにもETCは正しく入れよう
ETCレーンは、20km/h以下で万が一のときに停車できるよう徐行して通行(スマートインターチェンジでは一時停止してバーが開いてから通行)するよう呼びかけられていますが、ETCレーンを通行するクルマを見ると、20km/h以下で通行しているクルマは実際多くありません。
高速道路の料金所のイメージ画像はこちら
そのため、ETCレーンが開かなかった場合は急停車することになり、追突事故を誘発してしまう可能性があります。このような危険を避けるためにも、ETCを利用する際はETCカードが正しく認証されているか確認してから通行しましょう。