ハイエースのウィークポイントを克服する実用アイテム
ハイエースは乗用車に比べると遮音性や静粛性では敵わない。しかし楽しく会話しながらのドライブや車中泊での快適性をアップさせるために静かな車内は作りたい。そんなニーズにこたえてFEEL豊橋店では積極的に静音施工を実施。車内の静粛性をアップすることでハイエースを快適にグレードアップする実用的カスタムを提案する。
使用している部材はオーディオテクニカのアクワイエシリーズ。制振、防音、遮音、断熱/遮熱などの性能を備えた幅広い部材をラインアップする信頼のブランドだ。そんなアクワイエの各部材を施工した車両を取材した。
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施工カ所はエンジンルームまわりを含むフロア全面、サイドウォール、ドア(スライドドア含む)、ピラーそしてルーフまで。いずれの部分にもベースには制振効果の高いAT-AQ450を施工し、その上から最適なアイテムを重ね貼りする。
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なかでももっとも効果的なのがエンジンルームまわりだ。ここには遮音、断熱、吸音の効果のあるAT-AQ430(ノイズレスラグ)を貼り付ける。これによってエンジンルームからの音/熱を軽減する。
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またフロアにも同様の施工が施されタイヤハウスや床下から伝わって来るロードノイズも大幅に軽減する。一方、ルーフにはAT-AQ490(ヒートシールドラグ)を施工。これは遮熱、断熱、防音の効果があり、雨粒がルーフに打ち付ける音を緩和し、エアコンの利きもよくする効果がある。
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実際に試乗してみるとその静音効果は高くエンジン音が遠くに聞こえる印象。さらに車内の静粛性もアップして同乗者との会話も鮮明でクリアに聞こえる。荷室から聞こえるゴーッといううなり音も軽減されているのがわかる。
普段使いから車中泊まで、車内を静かにすることでハイエースはさらに快適になることがわかる仕上がりだった。
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●AT-AQ430
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フロアやサイドウォールなどに貼ることで遮音を実現するAT-AQ430(ノイズレスラグ)。ロードノイズの遮断に効果的な性能をもつ。
AT-AQ430の遮音性能を示したグラフ画像はこちら
フロアなどからのノイズの侵入を防ぐ遮音効果が高いAT-AQ430。具体的に周波数ごとの遮音性能がグラフで公開されている。これを見るととくに1kHz~の中域&高域で大きく遮音効果が高いのがわかる。この帯域はピアノやバイオリン、フルートや一部のボーカルなどが含まれる中音域~高音域にあたり、この帯域のノイズが低減されると耳障りなノイズが低減され車内がクリアになる傾向にある。
●AT-AQ450
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もっともベーシックな制振材がこのAT-AQ450(バイブレーションコントローラー)だ。高比重、高耐熱のバージンブチルゴムを使って効率的に貼り付けたパネル面の振動を抑えることができる。
●AT-AQ490
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主に天井に用いるのがAT-AQ490(ヒールシートラグ)。遮熱、断熱効果に加えて吸音効果があり、天井からの熱や雨音を防ぐ。
AT-AQ490の遮熱特性を表したグラフ画像はこちら
AT-AQ490(ヒートシールドラグ)は遮熱特性に優れる部材だ。同社によるテスト結果がグラフとして公開されている。条件として27.3℃の温度で車のドア(外側)に75℃の温度を25分間照射した際の温度変化を表したもの。未施工状態では5分後には50℃を超える温度が上昇し、15分後には70℃に達しているのに対して、AT-AQ490を施工した場合、25分を経過しても40℃に抑えられている。
●AT-AQ495
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それぞれの制振シートなどの隅間を埋めるAT-AQ495(アルミガラスクロステープ)は制振シートの補強や振動の逃げを防ぐ。
■AT-AQ450 ¥3,300(バイブレーションコントローラー/制振材)
材質:ブチルゴム・アルミニウム/外径寸法:500×250mm 厚さ2.3mm 2個入り
■AT-AQ430 ¥2,860(ノイズレスラグ/吸音・断熱・遮音材)
材質:合成ゴム・ポリエチレンフォーム/外形寸法:500×150mm 厚さ6mm 5個入り
■AT-AQ490 ¥3,080(ヒートシールドラグ/遮熱・断熱・吸音材)
材質:アルミニウム・ガラス繊維・ポリエチレンフォーム・NBR/外形寸法:500×150mm 厚さ8mm 5個入り
■AT-AQ495 ¥1,760(アルミガラスクロステープ・制振材)
材質:アルミニウム・ガラス繊維/外形寸法:15m×50mm 厚さ0.18mm 1個入り
AquieT製品ページ:https://www.audio-technica.co.jp/series/aquiet/
問:オーディオテクニカお客様相談窓口
tel.0120-773-417
https://www.audio-technica.co.jp/support/
オーディオテクニカ・アクワイエ施工の流れ
●エンジンルーム
AT-AQ450とAT-AQ430の施工イメージ画像はこちら
AT-AQ450とAT-AQ430の施工イメージ画像はこちら
ハイエースの静音化でもっとも効果的なのがエンジンルーム。AT-AQ450+AT-AQ430を用いることでエンジン音を大幅に低減できる。
●ドアやウォール
AT-AQ450とAT-AQ430の施工イメージ画像はこちら
AT-AQ450とAT-AQ430の施工イメージ画像はこちら
サイドウォールにもAT-AQ450+AT-AQ430を重ねて用いる。制振に加えて遮音効果を高めることでロードノイズなどの抑制に役立つ。
●天井
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ルーフライナーを外すと制振材(AT-AQ450)の上からは遮熱&防音に効果のあるAT-AQ490が全面に貼られているのがわかる。車中泊で気になる雨音が緩和される。
●ピラーなど
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フロアからサイドウォール、さらにはピラーにはくまなくAT-AQ430(ノイズレスラグ)を施工し車外からノイズをカットする。
●取材協力
FEEL TOYOHASHI
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内外装、足まわりカスタムはもちろん、制振材を使った静音処理にも精通したFEEL豊橋。グループ店にオーディオ専門ショップのクレヴァーズもあり静音処理の技術レベルの高さも信頼できる。
■愛知県豊橋市佐藤1丁目3番地17 ☎︎0532・39・7444 定休日:火曜・水曜日
●FEEL豊橋店長 亀田直久さん
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これまで亀田サンが担当したユーザーを見ると静音処理はエンジンルーム→ルーフ→フル施工の順で進化させるケースが多いという。
深山幸代が体感! オーディオテクニカ・アクワイエの効力を動画でご確認あれ!