この記事をまとめると
■輸入車用のバッテリーは国産車用に比べて割高だ
■国産車用のバッテリーと輸入車用のバッテリーでは規格が異なる
■むかしから「タイヤとバッテリーはケチるな」といわれている
国産車用と輸入車用でバッテリーは何が違う?
鉛の価格が上昇しているため、自動車用の鉛バッテリーの価格も高騰が続いており、2025年4月からはさらなる値上げが予想されている。
バッテリーの寿命は平均して3~4年程度。定期的な交換が必要な消耗品だが、流通量が多い国産車用のバッテリーと違い、輸入車用のバッテリーはけっこう割高。交換時期となると、けっこう痛い出費になる。
バッテリーの交換画像はこちら しかし、同じ自動車用のバッテリーで、電圧も12V。流用できるなら国産車用のバッテリーを流用したいと考える人もいるだろうが、国産車用と輸入車用のバッテリーはどこに違いがあるのだろうか?
大きな違いは規格の違い。国産車用はJIS規格、欧州車用はEN規格(欧州統一規格)やDIN規格。アメリカ車用はBCI規格のバッテリーが使われている。規格が違えば、サイズや固定方法、端子形状などが異なるので、すんなり流用することは難しい。
EN規格のバッテリー画像はこちら サイズ(高さ)の違いを補正するアダプターなどがある製品もあるが、基本的に互換性はないと思っていい。電気関係に詳しい専門店や、電装屋なら国産車用バッテリーを流用する裏技をもっているところもあるだろうが、進んで引き受けてくれるところはまずないはず。どうしてもという人は、DIYで交換して自己責任でやるしかない。
また、最近のクルマはバッテリーアダプテーションといって、バッテリーの交換後、バッテリー容量や仕様をECUに登録する作業も必要だったりするし、そもそもバッテリーを取り出すまでに、いろいろな部品を取り外さないとアクセスできないクルマもある。
さまざまな種類のバッテリー画像はこちら そういう意味で、交換工賃が高いクルマにはそれなりの理由もあるので、バッテリー本体の値段も含め、あまり値段だけで判断しないほうがいいだろう。
むかしから、クルマに詳しい人たちは、「タイヤとバッテリーはケチるな」と教えているので、ディーラーで交換しろとはいわないが、輸入車用のバッテリーは実績のあるお店で、実績のある製品に交換することをおすすめしたい。