この記事をまとめると
■タクシーの車内ではタブレットを利用した広告が流れているケースが多い
■ボディやウインドウなどを利用した広告を導入している車両もある
■広告の内容はドライバーはあまり把握しておらず広告収益も原則ドライバーに入らない
タクシー広告の利益は誰のもの?
タクシーに乗ると始まるタブレットの広告。この広告料はドライバーに入るのでしょうか。今回は、タブレット広告をはじめとするタクシーの広告について解説します。
タクシーに乗ると始まる広告の内容はドライバーも知らない
都市部を走るタクシーの多くに導入されているタブレット広告のタブレットは、デジタルサイネージ(電子掲示板など)メディアを開発する会社のものが導入されているケースが多いです。
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このタブレット型のデジタルサイネージは、乗客が乗ると広告が始まる仕組みとなっており、効率よく流せる広告ツールとして都市部を走るタクシーを中心に導入が進んでいます。
ちなみに、タブレット型デジタルサイネージを載せているタクシードライバーは、タブレットに流れる広告の内容をまったくといっていいほど知りません。
じつはほかにもあるタクシーの広告
タクシー広告と聞くと、都市部での普及が進んでいるタブレット型のデジタルサイネージを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、じつはそのほかにもタクシーにはさまざまな広告があります。
たとえば、ボディサイドに大きく貼られるステッカータイプの広告、車内の前席背面にあるリーフレット(チラシ)、リヤウインドウやサイドウインドウのステッカー広告、シートベルトカバーの広告など、外装や内装のさまざまな部分が広告として使われています。
広告を背負ったタクシーのイメージ画像はこちら
そのため、タクシーには多くの人(大衆)に向けた車外に出す広告と乗車する人をメインターゲットとした車内の広告の2種類があるということになります。
このようなことからも、街なかを走っているタクシーは、走る広告塔であり、タクシー利用者におすすめの広告を効果的に流せる媒体といえるでしょう。
さまざまな形態の広告が散りばめられているタクシーですが、その広告料は広告代理店やタクシー会社などに入ります。そのため、走る広告塔を走らせている法人タクシーのドライバーには、広告料の一部が直接入るということはありません。
なお、個人タクシーでは広告を流すことはあまりなく、組合に加入している場合、組合を経由して依頼が入る場合があります。ただし広告による収益は、ドライバーではなく組合側に入ることが多いようです。
さまざまな広告をしているもののドライバーは本当に何も知らない
改めてタクシーをじっくり見てみると、さまざまな部分に広告が出されていますが、その実態について運転しているドライバーはほぼ何も知りません。
そのため、タブレットに流れる広告やステッカーの広告などが、いつ変わったのかということを知らなかったという場合が多いです。たまにある、音が出ているタイプは別ですが……。
走る広告塔を運転しているドライバーは、外装に貼られている広告や車内で流れる広告のことより、乗客を安全に目的地まで届けることに注力しています。