この記事をまとめると
■1990年代だけでなく2000年代の国産スポーツモデルも高騰が進んでいる
■登場時は賛否両論であったモデルも軒並み高値に
■海外需要の影響もあり新車価格を大きく超える車種もめずらしくない
国産スポーツ高騰の波は2000年代のモデルにも
海外からの需要の高まりも相まって、もはや新車価格を上まわることも珍しくなくなってしまった90年代の国産スポーツモデルたち。そして気づけば、2000年代にデビューした国産スポーツモデルでさえも高値となってきており、すでに手が届きにくい価格帯となってしまったものも少なくないのだ。
日産GT-R
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スカイラインGT-Rの実質的な後継モデルとして2007年に登場して以来、常にアップデートを繰り返してきたGT-Rだが、ついに2025年夏で生産を終了することとなった。
当初は2ペダルのみのラインアップであることや、グローバルモデルとなったことでボディサイズが大型化したことなどが否定的に捉えられ、R34型スカイラインGT-Rなどよりも安い300万円台の中古車も多く見ることができたGT-R。
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しかしメーカーのたゆまぬアップデートなども功を奏したのか徐々に評価が高まりはじめ、最終型に近いNISMO系の中古車では4000~6000万円という途方もない価格がつけられており、もっとも安い部類の車両でも700万円台という価格帯となっているのである。
三菱ランサーエボリューションX
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2007年に登場し、いまからおよそ10年前となる2015年に終売となったランサーエボリューションXだが、未だに三菱=ランエボというイメージをもつユーザーは少なくないだろう。
現在のところ最後のランエボとなっている10世代目のエボXは、プラットフォームが一新され、エンジンもオールアルミブロックの4B11型に置き換えられるなど、さらなる進化を果たしたモデルだ。デビュー時こそ自主規制が存在していたため最高出力は280馬力だったが、マイナーチェンジでは大台の300馬力を達成。さらにファイナルエディションでは313馬力までその出力が高められていた。
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そんなランエボXの中古車はファイナルエディションではなんと800万円台、通常モデルでも状態がよければ500万円台も珍しくない状態となっている。ただ、ツインクラッチSSTとよばれる2ペダルMT車は比較的安価で、安いものでは200万円を切るものも珍しくないという二極化が進んでいるのだ。
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