この記事をまとめると
■バンコク国際モーターショーのオープニングセレモニーが開催
■まるでスポーツイベントのようなド派手な演出
■WEB CARTOPの運営会社「交通タイムス社」の社長も登壇
巨大モニターとLED照明で演出!
2025年3月26日から開催されるバンコク国際モーターショー2025。こちらのモーターショーは、24日にプレスデー、そして25日がVIPデーとなり、25日のAMに華々しくオープニングセレモニーが開催された。
日本においてこうした式典はいくつも見ているが、これがタイ流なのか、先ほど華々しくと書いたのがまさにぴったりなほど派手なものだった。
まずは主催社のグランプリインターナショナル社ピラポン・エイムラムナオ(Peeraphong Eamlumnow)CEOが登壇。

「今年のテーマは、『The Talk of Sensuous Automotiveー人間の五感に対話できる車−』です。クルマと人間の対話、クルマ設計の理念は、人々のニーズに応えるクルマ、経験を与えるクルマ、環境問題に対応できるクルマです」とスピーチをスタート。
さらに開催概要として、77,000平方メートルの会場に、54のブランドが出展、試乗できるブランドが20あることを紹介。新車展示以外にも中古車展示やミニコンサートなども実施されると語った。
「BIMS(バンコク国際モーターショー)はタイの自動車業界の潜在能力を引き上げ、販売促進、技術発展などにも繋がるものです」と、締めくくった。圧巻なのはこのあとだ。
次々と名前を呼ばれて登壇していくVIPたち。出展する各自動車メーカーの現地法人CEOやエクゼクティブ、さらには関係会社のエグゼクティブなどがステージへ。LED照明と背景の巨大スクリーンで彩られたステージを席から見ていると、まるで国際的な巨大スポーツイベントの選手紹介のようだ。

そうしたなか、バンコク国際モーターショーとアライアンスを組む、大阪オートメッセを主催する我らが交通タイムス社社長・宮木敏也の名前もコールされて登壇。この演出によってまるで別世界の人のように思える。

さて、簡単にバンコク国際モーターショーの情報もお伝えしておこう。
開催は2025年3月26日〜4月6日まで。開催時間は平日が12:00〜22:00、土日が11:00〜22:00と、日本のこうしたイベントに比べると始まりも終わりも遅い時間になっている。タイは熱帯地域がゆえに夜のほうが比較的気温はマシだから遅くまでなのか? なんて想像していたらそうではなく、働いている人が来場しやすいように、ということだった。
面白いのは入場料設定で、大人は100バーツ、日本円にして440円〜450円といったところだ(記事執筆時点のレート)。日本人からすると相当に安く感じるものの、タイの人の平均所得水準は日本より低いので、あくまで安いというのは日本人感覚。面白いといったのは、子どもが無料で入場できるところ。我らがイベントの大阪オートメッセでも中学生以下無料に設定しているので「普通じゃん」と思うかもしれない。だがバンコク国際モーターショーでは「120cm以下無料」なのだ。どうやって計測するのかは不明なれど、日本人からすると謎な設定だ。

また、会期中に2回ある土日には、GRANDPRIX RUNBIKE CHAMPIONSHIP 2025という子ども向けのレースイベントも開催されるとのこと。前年映像が公開されていたのだが、ペダルのない自転車、日本でいうところのストライダーで1回に10人程度のキッズがレースを行うもののようだ。

ちなみに映像では「あー絶対軽くケガしてるな」という多重クラッシュも見られた。ヘルメット等安全装備は装着しているものの、遊びレベルではないめちゃくちゃガチなバトルが繰り広げられていて、日本だと「なんやかんやの事情」でこういったイベントの開催は無理だろうなという雰囲気だった。

最後に、オープニングセレモニーを終えたピラポンCEOに、今回の見どころをお伺いした。
「このモーターショーの特徴は展示と販売です。自動車メーカーは新車発表、消費者の動向を測る市場テストの場として捉えています。そしてこのモーターショーでしかない販売促進プロモーションもあります」

「この展示場で、来場者はクルマの新しいイノベーションを体験でき、ヨーロッパ、日本、中国のメーカーの最新テクノロジーを一度見られます。クルマだけで41ブランド、バイクも合わせると54ブランドが出展しています。そうしたなかで日本のメーカーは市場競争に対応するように新しいことを提案してくるところが見どころですね」とのこと。

ジャパンモビリティショーとはまた毛色の違う、「お得に新車を購入できる即売会」的な側面をもつバンコク国際モーターショー2025は、確実に盛り上がるだろう!