この記事をまとめると
■ホンダが「ミライドンプロジェクト」を発表
■「ポケットモンスター スカーレット」に出てくる伝説のポケモンを再現
■実際に走って稼働することを前提に開発中で2025年夏に完成予定だ
ホンダがポケモンを生み出した!?
日本といえば、いわずと知れたアニメ大国。
ドラゴンボールやらエヴァンゲリオンやらガンダムやら、さまざまなアニメが世界中で放送されており、それに刺激を受けて日本語を学んだ、覚えた、日本の大学にやってきた……といった形で、多くの外国人が日本の文化に刺激を受け、今日に至っているのは、きっと皆さんご存じだろう。
そんな日本が世界に誇るアニメ文化において、欠かせないコンテンツがある。それがポケモンだ。プレイしたことがない、もしくはアニメを見たことがないという人でも、ピカチュウの名くらいは聞いたことがあるのではないだろうか。
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正式名称はポケットモンスターと呼ばれるタイトルで、空前の大ヒットとなった携帯ゲーム機、ゲームボーイで遊ぶゲームソフトが始祖。その後、アニメやグッズ、カードゲームとさまざまなジャンルに拡大していき、とくにポケモンカードの人気は近年凄まじく、販売直後の新作はすぐに手に入らないほどに。ちなみに、ゲームは現在までに22作品リリースされており、モンスターは1025種類いるそう。
世界中から訪れる外国人観光客も、全国に点在するポケモンストア(アンテナショップ)に観光地として訪れ、グッズを爆買いしており、まさに日本を代表するコンテンツといえよう。
そのポケモンを使ってこの度ホンダは、「コライドンプロジェクト」と銘打ったユニークな取り組みを発表したので、詳細をお伝えする。
ホンダ・コライドンプロジェクト画像はこちら
とはいえ、そもそも「コライドンってなんだ?」というのが、読者の人の大半が抱く感想だろう。恥ずかしながら、筆者もそのうちのひとり。ポケモン自体は世代なので今までアニメもゲームもカードも触れてきたが、ここ15年ほどはノータッチ。よって、完全に置いて行かれている。
聞くとこのコライドン、ゲームソフトの「ポケットモンスター スカーレット」に出てくる伝説のポケモンとのこと。パッケージに大きく描かれており、要はゲームの顔となるモンスターだ。もちろんゲーム内ではかなり強い能力を秘めている。ちなみにコライドンの名前の由来は「古来」と「ride on(乗る)」からきているらしい!?
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で、ホンダがこのポケモンを立体化しようと考えた理由だが、もともとはトヨタが最初に行った「ミライドンプロジェクト」があったそう。ちなみにミライドンは姉妹ソフトである、「ポケットモンスターバイオレット」に登場する伝説のポケモン。同じくパッケージに描かれている、同ソフトの顔となるモンスターだ。
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これを見て、本プロジェクトの推進責任者となった坂本順一さんは、「トヨタがミライドンを立体化させたとき、子どもたちが凄く喜んでいるのを目にして、羨ましく感じました。そこで、ボクがいるホンダはコライドンでやろう! となったわけです。とはいえ、いざこのプロジェクトを企画し、発表……となった場は、新型のバイクの企画発表などをするガチの現場で、当日はかなり場違い感はありましたが……。しかし、その場で上からはOKを頂き、『やるからには世の中にはないような、ホンダらしいものにしてくれ』と、宿題を与えられ、このプロジェクトがスタートしました」と語る。
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