この記事をまとめると
■数カ月〜数年放置したクルマを動かす際には気をつけるポイントがある
■バッテリーやタイヤや燃料など確認するポイントが多い
■久々に動かす際は店などに1度全体を見てもらって消耗品は交換するほうが望ましい
久々に愛車を動かすときに気をつけたいこと
長期間放置していたクルマを再び動かそうとしたときに、点検しておきたい部分はいくつもある。
まずはバッテリー。中古のバッテリーなら早ければ1カ月月でバッテリーが上がることがあるので、バッテリーの点検&充電は必須になる。
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次にタイヤ。タイヤの空気圧は、1カ月で5~10%程度自然に低下してしまう。1年ぐらいクルマに乗っていなかったとすれば、かなり空気が抜けているので、空気圧の点検と補充は欠かせない。同時にタイヤ表面のゴムにクラックなどがいっていないかも要チェック。製造年から4~5年以上経っているようなら、問答無用で新品タイヤに交換するべきだろう。
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あとはオイルの量とクーラントの量をチェック。オイルはできれば始動前に1度交換してしまいたい。
もうひとつ、燃料も確認しておきたい。ガソリンや軽油は給油後、半年以内に使い切るのが基本だ。それ以上時間が経過していると劣化がはじまるので、最後に給油してから1年以上経過しているようなクルマなら、整備工場などに依頼し、1度燃料タンク内の燃料を抜いてもらったほうがいい。
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おおよそここまでが第一ステップ。
とりあえず、不動期間が1~2年以内ならとりあえずここまでやれば、エンジンをかけても大丈夫な場合が多い。あとは早めに整備工場にもち込んで、各部を細かく見てもらおう。
またその際、車検が切れていれば、仮ナンバーをとるか、ロードサービスを手配することになるので忘れずに。
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整備工場にもち込んだら、車検をとるときの24カ月点検のメニューを基本に、油脂類は基本的に全交換。
クーラントとウォッシャー液なども交換しておく。オイル、ブレーキフルード、クーラントなどの液体消耗品は、放置期間が長ければ、そっくり交換するほうが安心だ。
とくにブレーキ関係はキャリパーが固着していることも考えられるので、念入りに点検を。
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あとはゴム類も心配なので、Vベルトやタイミングベルト、ドライブシャフトのブーツなども確認しておきたい。下まわりもリフトに上げて、オイルなどのリークがないかをひととおりチェックしておくのがベスト。
それ以外は不動期間や個体によっても変わってくるので、信頼できるガレージに相談して、点検と見積もりをお願いしよう。