この記事をまとめると
■コンビニワープとは交差点の角にあるコンビニ駐車場を経由して信号待ちを回避する行為
■歩行者との接触リスクがあり、一時停止しなければ違反となる
■法律で直接禁止されてはいないが、本来の利用目的から外れるため行うべきではない
コンビニワープはセーフ? アウト?
ニュースなどで見聞きすることがある「コンビニワープ」。そもそもコンビニワープとは、どのような運転行動なのでしょうか。今回は、コンビニワープとはなんなのか、どういった危険があるのか、違反として取り締まられることがあるのかといった点を解説します。
コンビニワープとは?
コンビニワープとは、交差点の角にあるコンビニの駐車場を利用して信号待ちや渋滞などを回避する運転行動です。コンビニワープの目的はコンビニを利用することではなく、ショートカットや時間短縮です。そのため、本来の目的とは異なる理由でコンビニの駐車場を利用することになります。
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また、コンビニをはじめとする道路外の施設に入るときは、歩道等を横切って駐車場に入ることが多いです。コンビニワープをする際に、急いでいるあまり歩行者などを見落としてしまうと、歩行者と事故を起こしてしまう可能性があります。
このような危険性があることからも、コンビニワープはしない方がよいといえるでしょう。
一時停止しないと取り締まられることもある
コンビニの駐車場に入るために歩道等を横切る場合、車両は一時停止し、歩行者の通行を妨げることがないよう安全確認してから歩道等を横切らなければなりません。
これは道路交通法にも定められています。
【道路交通法第17条の2】
車両は、歩道等に入る直前で一時停止し、かつ、歩行者の通行を妨げないようにしなければならない。
(道路交通法より一部抜粋)
この条文からもわかるとおり、コンビニの駐車場に入る際に一時停止しなかったり、歩行者の通行を妨害したりすると、交通違反として取り締まられる可能性があります。
一時停止の違反で取り締まられた場合は、「指定場所一時不停止」となり、違反点数2点、反則金(普通車)7000円となります。
ルールを守っていればコンビニワープをしていいの?
もし、ルールにのっとって歩道等を横切る前に一時停止してコンビニの駐車場に入った場合は、交通違反として取り締まられることはありません。そのため、ルールどおりに運転すれば問題ないと考える方もいるでしょう。
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しかし、コンビニの駐車場は施設の利用者のために用意されている設備です。通行する目的で用意されているものではないため、コンビニワープは本来の目的とは異なる利用方法となります。
よって、コンビニワープそのものを取り締まる法律などはないものの、コンビニワープはしないほうがよいといえるでしょう。
結論:コンビニワープはしないほうがよい
そもそもクルマは、原則として車道を走行するのがルールです。前述したとおり、コンビニの駐車場はコンビニを利用する人のために用意されている設備および通路となります。用事もないのにコンビニの駐車場に入って道路のかわりとして使うのは本来の利用方法ではありません。
コンビニワープをして少しでも時間を短縮したい気もちもわかりますが、原則となっているルールにのっとって運転するようにしましょう。