日本車中心にチラホラドイツ車や最近のEVってココは日本!?
さて、そんなこんなで走り出したのだが、やはり取材班全員クルマ好きがゆえに気になるのは街行くクルマだ。ところが、ほぼトヨタ・ホンダ・三菱・日産! さらにいすゞも多い。たまに輸入車でBMWやメルセデス・ベンツ、BYDなども見るが、日本の道路と変わらないぐらい日本車ラッシュだ。

車種もカローラにフィットにシエンタ、マツダ2(マツダ2はセダンも多い!)。SUVも多く、エクストレイルやCR-Vなどもそこら中で見かける。日本と少し違うかな、はピックアップが多いことだ。ハイラックス、トライトン、いすゞのD-MAXもかなりの台数。

もうひとつ特徴的なのが、軽くイジっているクルマが多いこと! いや、こちらの純正を知らないのでもしかするともともと付いているのかもしれないけれど、とくにセダンはエアロパーツの装着率が高い。

コッチの法律は知らないが、1年中暑い国ゆえにフロントガラスまでスモークというクルマが多く、乗っているひとまでは確認できないものの、もしかすると平均したらクルマへの感度は日本以上なのかもしれない。「日本ももっとクルマ好きを増やさねば!」なんて末端の自動車メディア人として、変な対抗意識が芽生えてしまった。

街に目をやると、大通り沿いにはディーラーが多く、トヨタ、ホンダ、日産、マツダ、いすゞをよく見かけた。ただし街の風景は日本のそれとは違い、完全に想像どおりのタイだ。

ちなみにタイは左側通行の右ハンドル。ジュネーブ条約にも加盟しているので、比較的日本人が渡航しての運転は容易だろう。今回は仕事のスケジュールで運転しないが、6:30という早朝に空港に着いたためもあってか、クルマの流れもスムース。
アジアと聞いてイメージする、車線無視、割り込み上等、ウインカーよりクラクション、なんていうことはまったくなく、これならすぐに順応できそうと思えるものだった。もちろん、タイといっても本当に一部を見ただけなので、断言はできない。

もうひとつ驚いたのは、信号がないこと。なんと、空港からモーターショー会場までの約40km、一度も止まらなかった! バンコク中心部はヒドイ渋滞と聞いているものの、渋滞がない時間帯(もしくは場所?)ならばこんなに早く移動できるのかとちょっと感動した。
目的のホテルに着くと、荷物を降ろしてくれて、若干不安だった料金も最初に告げられた1000バーツを支払って何事もなく終了。明日からの取材に備えて英気を養うべく、近くのフードコート的な場所に訪れたのだが、ここでもビックリ! ダンキンドーナツにケンタッキーがあるまではいい。誰か悪い日本人が知恵をつけたんじゃ……と疑いたくなるような、「ちょうちん」に「ビールケースの椅子&机」、「まったく違和感のない日本語の表記」のお店まで広がっていた。

さらにGoogleマップで付近のレストランを検索すると「つぼ八」「ペッパーランチ」なんて文字も! 少なくともバンコクは日本人が訪れてもほぼ不安を感じることがない、そんな街と思われる。いや、逆に旅気分がそがれるかもしれませんが……海外慣れしていない人にはオススメです!