この記事をまとめると
■駐車場の出口に面した道路が一方通行かどうかわからないことがよくある
■勝手に道路標識を駐車場の出口付近などに設置することはできない
■駐車場から出る際は出る方角を間違えないよう注意しなければならない
この道は右に行けるの行けないの?
店舗の駐車場の出入口に面している道路が一方通行の道路であることに気づかず逆走してしまっている、または、逆走しそうになっている運転者を見かけたことがある方もいるのでしょう。店舗の駐車場の出入口に標識が設置されていれば、進行方向を間違うことがないのにもかかわらず、標識が取り付けられていない理由とは何なのでしょうか。
駐車場の出口に面している道路が一方通行とわかりにくい場所もある
店舗で買い物を済ませてクルマに乗り、駐車場から出ようとしたときに、中央線がない道路が目の前に現れると「この道路、一方通行だったっけ?」と思ってしまうことがあるのではないでしょうか。
駐車場の出口画像はこちら
中央線のない道路に面している店舗の駐車場の出入口に「標識があったらいいに」と思う方もいるかもしれませんが、道路に標識が設置されておらず、店舗の駐車場から出る直前に「左折出庫」または「右折出庫」と書かれているだけなのは不親切ではないかと思う方もいるでしょう。
しかし、店舗の独断で道路に標識を設置することはできないのです。
店舗内に案内があっても道路に標識がない理由
店舗の駐車場の出入口に面する道路に標識が設置されていない理由は、標識を設置するためには申請が必要だからです。もし、独断で道路に標識を設置してしまうと違反行為となります。
【道路交通法第76条「禁止行為」】
1.何人も、信号機若しくは道路標識等又はこれらに類似する工作物若しくは物件をみだりに設置してはならない
2.何人も、信号機又は道路標識等の効用を妨げるような工作物又は物件を設置してはならない
3.何人も、交通の妨害となるような方法で物件をみだりに道路に置いてはならない
(道路交通法第76条「禁止行為」より一部抜粋)
道路交通法にも、道路に標識などを勝手に設置してはならないと明記されています。そのため、道路に標識を設置してほしい場合は、警察に相談し、標識を設置してほしい理由や必要性などを伝えましょう。
その後、標識が設置されるかどうかは警察や関係各所などの判断となりますが、事故が多発していたり、逆走が日常的に発生したりしている場合は、標識を設置してくれる可能性は高いといえるでしょう。
駐車場の出入口に面している道路で逆走しない方法
店舗の駐車場の出入口に面している道路に出るときに逆走したり事故を起こしたりしないためには、事前に店舗の駐車場の出入口に面している道路のルールを確認しておく必要があります。
駐車場の出口画像はこちら
店舗の駐車場の出入口に面している道路に標識が設置されるかどうかは店舗の判断ではなく警察や関係各所などの判断です。そのため、店舗の駐車場の出入口に面している道路に標識が設置されていないときは、出る方角を間違えないよう注意しましょう。