「大川ソアラ」へのリスペクトを感じる凝ったディテール
今回展示されていた「トラスト」の車両は、その大川ソアラに敬意を表したオマージュを行って仕上げられた1台です。パッと見こそトラストカラーがあしらわれたレーシーなバイナルが目立ちますが、それ以外の点では大川ソアラに倣ってストリートの雰囲気を重視して、フェンダーすらいじらない純正状態がキープされています。
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ホイールは当時のイメージを意識してメッシュタイプのワークM1を選択。ブレーキは向上したパワーに見合った制動力を得るために、自社製の4ポッドキャリパーと大径ディスクで強化しています。そして、走りと魅せることを両立させるため、「トラスト」としては意外なエアサスを装着しているのもポイントです。
エアサス装着は「走りの性能は妥協かな?」というイメージがありますが、いまどきの製品は安定性も優れているそうで、最高速狙いの走りでもしっかり効いてくれるのだとか。
大川ソアラをオマージュするのにエンジンの仕様は重要ですが、この車両では時代性なども考えて、当時の最高速に振ったフルチューンではなく、ストリートでの使用も考慮した少し抑えめな内容で構成。
ベースは大川ソアラの最終版と同じ6M-GEUとして、オリジナルの鍛造ピストンとH断面コンロッドを使い3025ccの3.1リットル仕様としています。
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パワー特性を左右するタービンは、当時のTD06ではなく、少しダウンサイジングさせてTD05H-18Gを選択。扱いやすさを重視しながら、ブースト1.2kほどで500馬力と十分以上のパワーを引き出しています。
また、ただオマージュした構成に留まらず、見た目に配慮している点も見どころです。スッキリ見せるために配線やステー類を隠すワイヤータックやシェイブドベイを基本として、ハイライトとなる2基のタービンをカッコよく見せるため、パワステのタンクを外して隣りあうように並べて配置させています。
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マフラーを含め、排気系はワンオフで製作したものを装着しています。最高速アタック当時は80〜100パイという極太なものを装着していましたが、街乗りの扱いやすさを考慮して60パイで製作しています。
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内装もストリート仕様でまとめられています。ソアラというとボルドーのような有彩色の内装色が主体で、意外と黒内装はほぼ見なかったそうですが、走りのよさをアピールする要素として、内装色をブラックに仕上げてあります。
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それに合わせてシートも変更。レカロ製ですが、ストリートっぽさを感じる「LX」をベースにレザー調の生地に張りかえています。
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トラストでは、「GReddyファクトリー」というオーダーカスタム部門を立ち上げ、この車両のようなカスタムの業務を請け負っているそうなので、もしこのソアラのような仕様のクルマに仕上げたいと考えている人は、そちらに相談してみましょう。