日本人が知ってるBYDは氷山の一角だった! 日本未導入のミニバンもSUVも売れそうなクルマがゴロゴロしている (2/2ページ)

マルチブランド戦略であらゆる層にリーチするBYD

高級ミニバン市場に挑戦する「デンツァD9」

 BYDは、かつてダイムラー(現メルセデス・ベンツ)との合弁ブランドだった「騰勢(Denza):デンツァ」を完全子会社化し、新たなラインアップ展開を進めている。そのなかで注目を集めているのが、「トヨタ・アルファード」の競合車となりうる高級ミニバンの「D9」である。

 D9は、広々とした室内空間と高級感あふれるインテリアが特徴で、ビジネスユースからファミリーユースまで幅広い需要に応えることができる。パワートレインは、BEVとPHEVの2種類が用意されており、ユーザーのニーズに合わせて選択することができる。

 日本の自動車市場では、高級ミニバンの選択肢が限られているため、D9のような車種が導入されれば、新たな需要を喚起する可能性がある。とくに、EV化が進むなかで、広い室内空間と環境性能を両立したD9は、日本のユーザーにとっても魅力的な選択肢となるだろう。

 BYDは、2025年末までに日本でPHEV乗用モデルを導入する計画を発表している。これにより、日本市場でのラインアップがさらに充実することが期待され、ますます加速していくと予想される。

 日本の自動車市場は競争が激しく、新規参入のハードルが高いことで知られている。しかし、BYDは着実に日本市場での地位を確立しつつあり、今後はより多様なモデルラインアップを展開することで、さらなる成長を目指すと考えられる。

 ヤンワンU8やU9、デンツァD9のような魅力的なモデルが日本に導入されれば、これまで以上にクルマ好きユーザーの心を掴むことができるだろう。BYDの今後の展開に目が離せない。


この記事の画像ギャラリー

新着情報