国産車には意外なモデルにジウジアーロ・デザインあり
スバル・アルシオーネSVX
スバルのフラッグシップクーペとして1985年に登場したアルシオーネの2代目モデルとして、1991年にリリースされたアルシオーネSVXは、スバルのアイデンティティである水平対向エンジンとAWDシステムを搭載しながらも、グラッシーなキャビンをもつスペシャルティカーとなっていた。
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この個性的なデザインを手がけたのもジウジアーロ氏であり、サイドウインドウがルーフ部まで回りこむ独特のスタイルが特徴で、サイドウインドウのなかにフレームを備えて一部を開閉できるようにした「ミッドフレーム・ウインドウ」は、アルシオーネSVXが日本で初めて採用した意匠となっている。
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当時はそこまで爆発的な人気車種とはならなかったが、現在はその存在価値が再評価されつつあり、専門店によるリフレッシュがなされた車両などは高額となっている。だが、まだまだ100万円台で狙うことができる車両も多く存在しており、いまがちょうど過渡期といえるかもしれない。
ダイハツ・ムーヴ(2代目)
実用車が得意なジウジアーロ氏ということで、じつは日本の軽自動車も多く手がけている。1998年に登場した2代目ムーヴも、ジウジアーロ氏が率いていたイタルデザインが手がけており、翌1999年に登場した9代目ハイゼットも同じくイタルデザインの作品となっているのだ。
2代目ムーヴは軽自動車規格が改められたタイミングで登場したもので、コストを抑えるために初代のコンポーネンツを多く流用しながらも現代風のスタイルに改められている点が見どころといえるだろう。
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なお、イタルデザインが担当したのは前期型の標準モデルのみで、ドレスアップ仕様のカスタム系や後期型はダイハツがアレンジしてリリースしたものだ。すなわち、ジウジアーロ氏デザインにこだわるのであれば前期の標準車の一点狙いということになる。
中古車としては100万円以下で余裕で狙うことができるものの、前期の標準車自体が希少となっているため、状態のよいタマが出てくるかどうかが勝負となっている。