この記事をまとめると
■クラウンは長年パトカーのベース車として採用されている
■パトカー専用グレードなるものが用意され価格が抑えられていた
■現行モデルは高額なものが多いので今後の展開が注目されている
次期パトカーのベースはどのクラウン?
常日頃、我々の安全を守ってくれている警察官が乗っているパトロールカー。なかでも白黒の塗色をまとった車両は警察車両でもっともポピュラーな存在と言えるだろう。そんな白黒パトカーの王道車種といえるのが、トヨタのクラウンだ。
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ただクラウンのパトロールカーは一般ユーザーに販売されているクラウンとは異なり、「パトロールカー」という専用の仕様となっていて、取り締まりに不要な豪華装備は省かれて、車両価格を抑えたものとなっている。
また伝統的に、クラウンが後期型にマイナーチェンジをしたタイミングでパトロールカーが追加される形となっていて、フルモデルチェンジからある程度時間が経過してマイナートラブルなどが出きったあとに追加することで、より信頼性が担保されたモデルとなっているのも特徴なのだ。
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そんなクラウン、現行型の16代目は2022年7月に登場しており、まもなく3年目を迎えることになる。つまり、そろそろマイナーチェンジの可能性もありそうな時期となってきた。とはいえ、3年目を迎えるのは先行して登場した「クロスオーバー」であり、最後を飾る「エステート」に至っては先日発表されたばかり。
一応愛知県警にはクラウンスポーツ、福島県警にはクラウンセダンのパトロールカーが現行モデルとして導入されてはいるが、前者は寄贈、後者は兼の地域振興交付金事業によって導入されたもので、国費で一括導入されるものとは異なるイレギュラーなものとなっている。
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そもそもクラウンスポーツは590万円~、クラウンセダンは730万円~と非常に高額で、旧型のクラウンをベースとした220系のパトロールカーは1台当たり400万円台とされていることからみても、いくらパトロールカー用に装備を厳選したとしても、大量に導入するのは現実的ではないといえるだろう。
となるとまだしばらくは220系クラウンのパトロールカーが現役で作られ続けるのが一番現実的とも思えるが、いずれは代替が必要な時期が来るハズ。そうなると一番現実的なのは、市販モデルでも440万円(Xグレード)からと、比較的安価なスタート価格となっているクロスオーバーをベースとするパトロールカーかもしれない。
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※画像のグレードはGアドバンスド
全車で電気式4WDを採用するクロスオーバーであれば走行安定性は高いだろうし、ハイブリッドということで環境負荷も少ない。すでに220系でも、警ら用の車両はハイブリッドモデルが導入されているため、とくに問題はないだろうし、クロスオーバーといいながらも基本の車型は4ドアセダンという点も親和性が高い。
一方、ある程度の出力が求められる交通取り締まり用については、220系では2リッターターボモデルが採用されているが、210系の3.5リッターモデルに比べると非力という声もあるため、価格は上がってしまうが、クロスオーバーRSに搭載される2.4リッターターボハイブリッドモデルが採用される可能性もゼロではないかもしれない。
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いずれにしても我々の安全を守ってくれるパトロールカーだけに、コスト面での配慮は必要であるものの、妥協のない選択をしていただきたいものだ。