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トーヨータイヤのニュルへの挑戦が2025年はさらにスケールアップ! 「TOYOTA GAZOO Racing」とタッグを組んで3クラスに参戦

トーヨータイヤのニュルへの挑戦が2025年はさらにスケールアップ! 「TOYOTA GAZOO Racing」とタッグを組んで3クラスに参戦

この記事をまとめると

■TOYO TIREが2025年のニュル24時間レースへの参戦体制を発表

■専用レースタイヤを使用し3つのクラスに参戦

■TGRの若手ドライバー起用とサステナブルな取り組みにも注目

日本を代表するタイヤメーカーのさらなる挑戦

 TOYO TIREは、エコタイヤやスタッドレスタイヤといった実用タイヤからモータースポーツ向けのハイグリップタイヤまで幅広いジャンルの製品を手がける、日本を代表するタイヤメーカーのひとつだ。

 そのTOYO TIREが2025年度、ドイツのニュルブルクリンクで開催される「ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)」と「ニュルブルクリンク24時間レース(ニュル24時間)」に参戦することを発表した。

 ニュルブルクリンクは全長約25kmのサーキットで、約5kmのGPコースと約20kmの北コース(ノルドシュライフェ)で構成され、300mもの標高差や170カ所以上のコーナーを有する過酷なコースだ。NLSは、ニュル24時間の前哨戦として位置づけられ、ドライバーがコースの習熟や実戦テストを行う場でもある。

 TOYO TIREは、「TOYO TIRES with Ring Racing」として、専用レースタイヤ「PROXES Slicks(ニュルブルクリンクスペック)」を装着し、SP8T、SP-PRO、SP10クラスに出場する。

 SP8Tクラスは、排気量2500cc以上4000cc以下のターボ付き市販車両が対象で、チームTOYO TIREはトヨタGRスープラ GT4 EVOで参戦する。SP-PROクラスは、排気量3000cc以上の車両が対象で最も改造範囲が広く、ポルシェ911 GT3 Cupを用いる。SP10クラスは、グループGT4カテゴリに該当する車両が対象で、こちらもトヨタGRスープラ GT4 EVOでの参戦となる。

 また、今年より参戦するSP8Tクラスでは、「TOYOTA GAZOO Racing(TGR)」の若手ドライバー4名(中山雄一選手、ジュリア―ノ・アレジ選手、小高一斗選手、小山美姫選手)を起用することもトピックだ。

 レースで得られた知見をタイヤ開発に活かすとともに、TGRのドライバー育成をサポートする。

 さらに、昨年のNLSでSP10クラスの年間チャンピオンに輝いたAndreas Gülden(アンドレアス・ギュルデン)選手、Tim Sandtler(ティム・サンドラー)選手、Marc Hennerici(マルク・ヘネリッチ)選手の3名が、上級グレードのSP-PROクラスに挑戦し、総合上位を目指す。

 SP10クラスでは、TOYO TIREの「PROXES」ブランドアンバサダーである木下隆之選手を引き続き起用し、クラス優勝を目標に参戦する。

 また、レースという場でのサステナブルな取り組みにも注目だ。SP-PROクラスで使用する「PROXES Slicks(ニュルブルクリンクスペック)」は、バイオマス由来のスチレンブタジエンゴムやブタジエンゴム、植物由来オイル、もみ殻灰シリカ、再生ビードワイヤーなどのサステナブル素材を重量全体の33%に使用し、環境配慮にも取り組んでいる。

 TOYO TIREは、過酷なレースでの経験から得られるデータや知見を活かし、高品質かつ高機能な商品の開発を目指すとともに、持続可能なモビリティ社会の実現に貢献していくとしている。この取り組みに期待し、注目してゆきたい。

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