直6エンジンにV6エンジンまでもが選べた
●日産ステージア(初代)
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・生産期間:1996年9月~2001年9月
・当時の新車の価格:227万円〜446.5万円
・中古車の平均価格:200.2万円
・中古車の価格帯:49万円~600万円
1996年9月デビュー。R33型スカイラインとシャシーを共有し、搭載されるエンジンもRB系の直列6気筒エンジン(デビュー時は2リッター、2.5リッター、2.5リッターターボを設定)。まさにワゴン版スカイラインともいえるのが日産 ステージア(初代)でした。スタイリングはボルボ850やV70を想起させる直線基調が特徴。そして1997年には、スカイラインGT-Rと同じ「RB26DETT型」エンジンを搭載した、オーテックバージョン「260RS」が追加。トランスミッションも5速MTのみというスパルタンさ。まさにGT-Rワゴンともいうべき成り立ち、国産スポーツワゴンの頂点に君臨したモデルといえます。
●三菱レグナム
三菱レグナム(VR4)画像はこちら
・生産期間:1996年8月~2002年8月
・当時の新車の価格:192.3万円〜339.4万円
・中古車の平均価格:133.5万円
・中古車の価格帯:80万円~455万円
初代ステージアとほぼ同時期である1996年8月にデビュー。ギャランのステーションワゴン版がこのレグナムであり、上級モデルに最高出力280馬力、2.5リッターV6ツインターボに4WDを組み合わせるなど、レガシィツーリングワゴンよりも上級志向のパッケージでありながら同価格帯という、ある種のお買い得感すらあるモデルとして人気を博しました。残念ながら後継モデルは存在せず、この1代限りで終了。2025年2月現在、中古車として販売されている個体も1ケタと、絶滅危惧種になりかけているレグナム。手に入れてみたいと考えているならば、そろそろラストチャンスかもしれません。
まとめ:いまの日本車でワゴンと呼べるクルマは……
上記3台以外にも、一時期は各国産メーカーからさまざまなステーションワゴンが販売されていました。いま、日本車で選べるワゴンといえば、トヨタ・カローラツーリングとスバル・レヴォーグくらい。昨年まではマツダ6ワゴンも生産されていましたが、こちらも販売が終了しています。いま、新車のステーションワゴンがほしいとなれば、この2車種か、ヨーロッパ車(主にドイツ車)です。
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レガシィツーリングワゴンがデビューする以前、ワゴンはもバン(商用車)のイメージが強く、どちらかといえばマイナーな存在でした。
ちなみに、筆者の愛車もステーションワゴンです。それまでは車高が高いミニバンに乗っていましたが、どうも運転感覚が馴染めず、昨年、20年振りにステーションワゴン(中古車ですが)を手に入れることにしました。
乗用車感覚で運転ができて、いざとなればたくさんの荷物が積める。使い勝手のよさと運転の楽しさを再認識しています。いまのSUV人気を覆すのは難しいとしても、ステーションワゴンならではの魅力が再認識されるときが訪れることを願うばかりです。