ウインカーは英語圏で通じない!? それどころかアメリカとイギリス同士でも言い方が違うだと? クルマのアメリカvsイギリス英語の世界 (2/2ページ)

イギリス英語とアメリカ英語は似て非なるもの

 総じてイギリス人にいわせると、「アメリカ英語はサルでもわかる表現になりやすい」とのことですが、たしかに日本人からしてもイギリスには謎単語が少なくありません。

 たとえば、袋小路をイギリス人はcul-de-sac(クル・ド・サック)などと呼ぶのですが、じつはこれフランス語です。アメリカ人はシンプルにdead end(デッドエンド)と呼び、イギリス英語(仏語?)を笑いの種にしているほど。ちょっとニュアンスは違うかもしれませんが、駐車場のことを関西でカープールと呼ぶことがあるかと思いますが、これまたイギリス(car park)やアメリカ(parking lot)とも違っていて、一体どこからきたのか不思議です。

 そして、単語そのものが違うならまだあきらめもつくのでしょうが、スペルが違うというのはお手上げです。最たる例がタイヤで、イギリスはtyre、アメリカだとtireとなり、微々たるポイントでしょうが、つまずきやすいところでもあるでしょう。もっとも、タイヤのことをタイアと表記する編集部もあったりするので、一概に英米を責められるものでもありませんね。

 最後にクルマ用語ではありませんが、「馬に乗る」というのをイギリスはhorse ridingと呼び、アメリカはhorseback ridingと、わざわざ「馬の背に乗る」と表記しています。

 これをイギリス人は「馬のどこに乗るかなんてわかりきっているのに、アメリカ人てやつは」と肩をすくめるジョークにしているとか。なるほど、これじゃクルマのできあがりも違ってくるのは致し方ないところかもしれません(笑)。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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