ルーキー女性がマスタードライバーのアドバイスでめきめき上達! 全日本ジムカーナの「チーム CP2」がいま大注目だった (2/2ページ)

Team CP2が表彰台を独占する活躍

 このCP2の3チーム、6名のドライバーは8日の公開練習から素晴らしい走りを披露。さらに9日の競技本番でも抜群のパフォーマンスを披露していた。

 CP2の3チームともに、タイヤを温めるべく、マスタードライバーが先に出走を行なっており、第1ヒートでは5号車の河本選手がトップタイムをマークしたほか、6号車の高屋選手が2番手タイムをマーク。一方、3号車の高江選手は痛恨のパイロンペナルティで7番手タイムに沈んでいた。

 これに対して、ダブルエントリーの後発出走で挑んだルーキードライバーたちもまずまずの走りを披露。残念ながら18号車の土田選手はミスコースをしてしまったほか、16号車の今西選手もパイロンペナルティで8番手タイムに終わったが、19号車の瓜本選手が3番手タイムをマークしていた。

 まさに、第1ヒートから明暗がわかれることとなったCP2の6名だが、第2ヒートでもその傾向は続いていた。第1ヒートを制した5号車の河本選手がベストタイムを更新してシーズン初優勝を獲得したほか、自己ベストの更新こそ果たせなかったものの、6号車の高屋選手も2位入賞。さらに3号車の高江選手もタイムアップを果たして5位に入賞を果たすなど、3名のマスタードライバーがポイントを獲得している。

 一方、16号車の今西選手は「第1ヒートは路面が冷えていたので、様子を見るために冷静に走ったんですけど、第2ヒートで突っ込みすぎて、リズムに乗り切れませんでした」と語るように、パイロンペナルティでタイムアップを果たせなかったことから8位でデビュー戦を終えたほか、「第1ヒートは勢い余って曲がりきれずにミスコースしましたし、第2ヒートはパイロンに触ったほか、結果を残すために慎重に走りすぎました」と語るように、18号車の土田選手もパイロンペナルティにより9位でフィニッシュ。

 さらに、19号車の瓜本選手はタイムアップを果たせなかったが、それでも第1ヒートのタイムで3位に入賞、「第1ヒートは冷静に走れました。第2ヒートはアタックしたんですけど、腑に落ちていない感じ。それでも表彰台を獲得できたのでうれしいです」と語るように、瓜本選手がデビュー戦で表彰台を獲得した。

 この結果、CP2はチーム設立後、初めてPE2クラスで表彰台を独占。「トライアウトの合格後、それぞれに練習を重ねていたのでルーキーズは、自信をつけて筑波に挑みましたが、やはり緊張していたんでしょうね。実力を出しきれずに第1ヒートを終えていたようですが、第2ヒートはクレバーに攻めていました。この週末に一気にスキルアップしたので今後が楽しみですね」とCP2を主宰する河本選手は手応えを語る。

 事実、3名のルーキーズの走りはレベルが高く、地方選手権でも上位争いを展開できそうなほどの内容となっているだけに、今後もCP2の動向に注目したい。


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廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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