
この記事をまとめると
■花粉は人間のみならずクルマにも害がある
■放っておくと塗装を傷める場合があるので早めの洗車がオススメだ
■ボディカバーやこまめな洗車で対応して過ごすのがベストだ
花粉の害はクルマにも……
今年も花粉シーズンが到来し、いままさに日本各地で目のかゆみや、とめどなくあふれる鼻水に悩まされている人も多いのではないでしょうか(筆者もそのひとりです)。
3月下旬ごろまではスギ花粉が、それ以降、4月半ばまではヒノキの花粉が飛散します(北海道を除く)。そこまでは耐え忍ぶしかありません。
この花粉、当然ながらクルマのボディにも降りそそいでいます。面倒だし、くしゃみ地獄になるし、できれば避けてとおりたい……でも、何とかしなければと思い悩む人もいるはず。そこで今回は、「面倒でもやっておきたい必須の5つメンテナンス」と題して重い腰をあげてみたいと思います。
1)こまめに洗車(機械洗車でもいいので)
ソフト99によると、花粉が雨に濡れることで花粉の皮膜が破け、たんぱく質の一種である「ペクチン」が滲みだし、塗装やコーティングの被膜に吸着するそうです。そしてこの「ペクチン」が非常にやっかいであり、乾燥して収縮する際に塗装を傷めるそう。その結果、無数のシミをボディに作ってしまうのです。こうなると洗車では落とせない場合もあります。60〜70度のお湯(熱湯はNG)をボディ全体にかけることでシミを落とせる場合もあるんだとか。
とはいえ、一刻も早く洗車を……とはなかなかいかない人も多いと思われます。その場合、ガソリンスタンドなどにある機械洗車にかけてでも汚れを落としてください。ボディコーティングを施工しているクルマの場合、「機械洗車はNG」とアドバイスされているかもしれませんが、その道のプロに聞いたところ「気になるなら機械洗車してしまって、メンテナンスのときに調整すればOK」とのことです。
真夏になればボディパネルが高温になるため、ペクチンも溶けてしまうといいます。残ったシミは専門店で除去してもらうのがよさそうです。
2)エアコン(花粉)フィルターのチェック
ほとんどのクルマにはエアコン(花粉)フィルターが装備されています。外気からの花粉や埃などを吸着し、車内への侵入を防ぐ役割を持っています。
しかし、エアコン(花粉)フィルターは消耗品であり、定期交換部品でもあります。自動車メーカーによっても異なりますが、1年ごとの交換を推奨しているケースが多いようです。そのまま放置するとフィルターが目詰まりを起こし、車内にいると異臭がすることもあります。
このエアコン(花粉)フィルターですが、モデルによってはディーラーや整備工場にもち込まなくとも簡単に交換できるクルマもあります。また、クルマに適合するフィルターを調べれば、Amazonなどのネット通販でも入手が可能です。
3)車内の清掃(できれば掃除機で)
クルマのボディに花粉が付着しているということは、身につけている衣類も同様です。クルマに乗り込む前に花粉を落とさず、運転席に座った瞬間、「へーくしょん」となるのも無理はありません。
密閉した車内に花粉が漂っている光景を想像するだけでくしゃみが出そうです。ボディの洗車はバッチリでも内装までは……という方もいるはずです。ハンディ掃除機やコロコロ、水拭き雑巾などを駆使してできるだけ車内に花粉が残らないようにしましょう。