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毎日見ている道路の「白線」や「数字」のペイント! 施工方法に素材に滑りやすさまで「白線トリビア」をまとめたら奥深すぎた (1/2ページ)

毎日見ている道路の「白線」や「数字」のペイント! 施工方法に素材に滑りやすさまで「白線トリビア」をまとめたら奥深すぎた

この記事をまとめると

■普段意識することがあまりない道路の「白線」について詳しく紹介

■白線の正式名称は「区画線」や「道路標示」で、サイズなどの規定が存在する

■施行方法は「ペイント式」や「溶融式」などがあり、耐久性にも差がある

じつは大事な「白線」についておさらい

 クルマを運転しているとき、ふだんはあまり気にとめていないのに、それがなくなったときに意外と困るのが道路に引かれた白線です。一般の道路には当たり前にあるので重要とは思っていませんが、たまに地方の山道などを走っていて白線がない区間に入ると、どの位置を走行したらいいのか迷いが生まれて、白線に頼って走っていたんだなあ、と再認識させられたりします。

 ここではその道路の白線について、すこし掘り下げてみたいと思います。

■普段「白線」と呼んでいるけど、正式名称は?

 道路に引かれた白線は、その道路の利用のガイドとなる標識、標示のなかに含まれていて、路面に引かれたものは「区画線」および「道路標示」と呼ばれます。路肩に設置される道路標識とのコンビネーションで、走行中の運転者や歩行者にできるだけ速やかに案内、誘導、警戒、規制、指示などが認識されるように工夫されています。

 基本は黒っぽい色のアスファルトとのコントラストを大きくして識別しやすいように白色が使われますが、警告や強調の目的では黄色やほかの色が使われることもあります。標示は不変のものと思っている人も少なくないかもしれませんが、使われはじめた大正時代から、交通の状況や環境の変化に合わせて細かくアップデートされて現在に至っているようです。

■白線の引き方に決まりはある?

 無造作に引いているようにも思えますが、白線や道路標示は国土交通省によってサイズや太さなどがしっかり決められています。たとえば対面通行の境界を表す白線(正式名は『車両通行帯境界線』)の場合、線の幅は法令で10〜20cmとなっていて、その範囲のなかで、線の種類や、都市部か地方か、速度が低いか高いかなどによって標準値が分類されています。

 破線の場合も線の幅は実線と同じく用途ごとに決められています。基本は線の部分が5mで、間隔も5mですが、国道は線の部分が6mで、間隔は9mと違いがあります。これは想定速度の違いによるものでしょう。

 速度制限を示すペイントも決まりがあります。例えば40km/h制限の「40」の文字では、文字の長さが5m、2桁合計の幅が1.2mです。線の幅は、縦線が15cmで、横線は広く45cmとなっています。これはドライバーの目線で斜めに見たときに同じような太さになるように計算されたもののようです。

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