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クルマを横からみると「薄いタイヤ」が近ごろ増えてるけど何がいい? いわゆる「低偏平タイヤ」のメリデメとは (1/2ページ)

クルマを横からみると「薄いタイヤ」が近ごろ増えてるけど何がいい? いわゆる「低偏平タイヤ」のメリデメとは

この記事をまとめると

■タイヤのサイドウォールには「インチ」や「幅」のほか「偏平率」が記載されている

■数字が小さいとタイヤが薄くなり大きいと厚くなるのでドレスアップの際は要注意だ

■サイドウォールが薄いとハンドリングが鋭くなる一方で乗り心地が悪化する

偏平率ってなに?

 まずは基本的なことをおさらいすると、タイヤの偏平率というのは、タイヤの幅に対する高さ(=サイドウォールの厚さ)の比率を表す数値だ。たまに業界内でも誤解している人がいるのだが、あくまで偏平「率」であって長さではないので、単位は「mm」ではなく「%」となる。

 偏平率はタイヤのサイドウォールの高さ÷タイヤの幅×100で求めることができ、逆にタイヤ幅と偏平率がわかっていれば、サイドウォールの高さを求めることができる。

 たとえば、「225/60R16 100H」と記されている場合、それぞれ数字が意味するのは、タイヤの幅が225mmで、偏平率が60%で、R=ラジアルで、内径(=装着可能なホイールの外径)が16インチという意味だ。

 ついでにお伝えすると、「100」はロードインデックス(=最大負荷能力)を、「H」は速度記号(スピードレンジ)を意味し、それぞれ「100」は800kgまで、「H」は210km/hまで対応できることを示している。このほかにも、「Y」や「V」、「S」などもある。

 このタイヤの場合でサイドウォールの厚さを計算すると、225mm×60%=135mmとなるが、厚さよりも重要なのがタイヤの外径となる。タイヤやホイールのサイズを変更する際に外径が大きく変わるとスピードメーターに誤差が生じたり、上手く装着できなくなる可能性があるからだ。

 たとえばRAV4の場合、標準で235/55R19(外径約741mm)、225/60R18(同727mm)、225/65R17(同724mm)の3サイズが組み合わされている。もし、さらにインチアップしたい場合は、245/45R20(同728mm)か255/45R20(同737mm)あたりが妥当となる。

 ただし、タイヤの幅や外径を大きくするとタイヤハウスと干渉する可能性があり、逆にスタッドレスを履くなどインチダウンしたい場合はホイールとブレーキが干渉する可能性があるので、いずれも注意が必要だ。

 最近では、偏平率が「30」台のものもちらほら見受けられるようになってきたが、筆者がクルマに興味をもちだした昭和の終わり頃は「80」が主流で、免許を取得した1980年代終盤はまだ「70」や「60」でも低偏平といわれていたほどだった。

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