マフラーが12本ってどういうこっちゃ!? 仰天リヤビューのクラウンはドリフトマシンだった (2/2ページ)

ただド派手なだけじゃない!

■見れば見るほど興味深いこだわりのマフラーたち

 まず気になるのは、センターに2本突き出したジェットエンジンの噴射口のような総計の部分です。これはステンレスのパイプ材や板材から製作されたもので、外径は280mmもあるそうです。

 Rを付けてなめらかに絞られた外側のつくり込みもさることながら、内側にはまさにジェットエンジンのようなフィンの造形がほどこされた芸コマな仕上がり。その周囲を囲むように成型されたバンパーの形状も効いています。

 その両脇を飾るのは左右4本出しタイプのマフラーです。外径は125mmとけっこう大径のもので、通常ならこれがメインの扱いになると思いますが、なにしろ中央の2本の存在感がデカすぎてサブ扱いに感じます。

 左右それぞれの上部にはパンチング仕上げの小さいサイレンサー(消音器)が露出しています。両脇に見えるパイプ部分は、ストレートのパイプを斜めにカットしてそれを繋ぎ合わせることでカーブを作り出す、通称“エビ管”と呼ばれる手法によるもので、かなりの手間がかかっているのが見てとれます。

 また、このアウターパネルには「扇舞蘭怒」の立体文字がプレス成形されていて、これまた凝ったつくりです。

 そして、テールの側面にも左右で4本のマフラーが装着されています。こちらはバイクのマフラーのように細身のものをカチ上げスタイルで製作されていて、この部分が加わることで、テールの雰囲気がさらにメカメカしくなっています。

 そして、側面のドアの下にもマフラーが備わっています。こちらはアメ車のサイド出しマフラーを思わせるパンチング仕上げになっていて、中央には抜き文字でブランド名をいれるという工夫を凝らしています。

■マフラー以外にも見どころあり

 この200系クラウンは、ドリフトを楽しむための製品を展開する「D-SPORTS」のデモ車両で、マフラー以外にもフロント・サイド・リヤのエアロキットや車高調ダンパーキット、ステアリングの切れ角向上ナックル、LSD、スロットルコントローラーなどの各製品が装着されていて、見た目だけでなく走りの面でもパフォーマンスアップが図られている点も見逃せないポイントです。


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往 機人 OU AYATO

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釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
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