
この記事をまとめると
■国内生産車については販売も復活したダイハツがオールラインアップ取材会を実施
■乗用車7台・商用車3台を取材して気になる数台には試乗もした
■ダイハツの多彩なラインアップから好みの1台を選んでほしい
2025年はダイハツ巻き返しの1年
2023年から2024年にかけて、ダイハツは認証不正問題で揺れに揺れていた。そして2024年には認証不正の再発防止に取り組み、2025年はダイハツの再生に取り組む1年となる。すでに国内生産車については認証不正問題をクリア。生産、販売はもちろん、TV CMも復活している。
そんなタイミングでこの3月に行われたのが「ダイハツオールラインアップ取材会」。オールラインアップが示すように、軽自動車、乗用車、商用車、特装車、福祉車を一堂に集め、取材するというものだ。用意されたのはミライース、コペン、タフト、ムーヴキャンバス、タント、ロッキー、そして特装車のアトレーデッキバン、軽商用車のハイゼットカーゴ、福祉車のタントスローパーという布陣である。
まずはいま、軽自動車界でもっとも売れているスーパーハイト系軽自動車の代表格の1台、クラス唯一の助手席側Bピラーレスのミラクルオープンドアをもつタントのクロスオーバーモデルであるタントファンクロスを取材し、試乗。
エクステリアのクロスオーバーテイストのカッコよさはもちろん、ファンクロス独自の防水加工デッキボード&リヤシート背面の仕立て、上下2段調節式デッキボードの装備が大きな特徴となる。
また、デッキボードと後席格納、前席シートバック倒しによるフラットアレンジによって車中泊にも対応するところも見逃せないポイントだ。
そのDNGAプラットフォームによる走りはタントそのものだが、すでに熟成の域に達し、乗り心地は上質そのもの。
ロードノイズの小ささなど、車内の静粛性も納得できるものだった。タント=子育て世代御用達車というイメージが強いものの、カスタムは精悍だし、このファンクロスはアウトドア派にもぴったりの1台だと改めて確認できた。