多彩なラインアップから好みの1台を選んでよし
次に試乗したのは登録車のコンパクトクロスオーバーモデルであるロッキー(トヨタ・ライズはそのOEM車)。5ナンバーサイズのコンパクトなボディサイズによる扱いやすさ、大容量のラゲッジルームといった魅力に加え、いまでは1.2リッターNA、1リッターターボ、そして1.2リッターエンジン+フロントモーターのe-SMARTと呼ばれる、1ペダル走行が可能なスマートペダルを装備するハイブリッドの3タイプを選択できるところが特徴だ。
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今回はそのなかから注目の、クラストップレベルの燃費性能=WLTCモード燃費28.0km/Lを誇るe-SMARTモデルに試乗。出足からの電動車ならではのスムーズさ、街乗りで威力を発揮走りやすさ貢献するレスポンスの良さとスマートペダルによる1ペダルドライブの扱いやすさ、巡行時の静かさ、そしてこのクラスとして合格点といえる乗り心地など、全体的なまとまりのよさを改めて実感。
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AC100V/1500Wコンセントがオプションとして用意され、停電など非常時にはガソリン満タン、省電力400W時で約4日間の電力供給が可能であることもフルハイブリッド車ならではの強みといっていいだろう。
e-SMARTモデルの価格は221.65万円からで(X HEV。試乗車はプレミアムG HEVで246.07万円/2WDの場合)、フルハイブリッド車でもっともリーズナブルな1台でもあるのだ。
続いて紹介するのが、軽商用車の特装車となるアトレーデッキバン。じつはこれ、今回の取材会でもっとも印象に残った1台で、オフビートカーキのボディカラー×オープンデッキスタイルの遊び心、カッコよさにぞっこん。レトロっぽさもあり、意外に都会の遊びグルマとしても注目されそうだし、カスタマイズも楽しそうなのである。
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商用車ながら、運転席に座るとTFTカラーマルチインフォメーションディスプレー、4WDならクラス初の3モード電子制御式4WD、軽乗用車に匹敵する装備類など、軽乗用車から乗り換えてもまったく遜色のない仕立てに満足しきり。
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走っても昔の軽商用車とは別物で、想定外に快適でNAエンジンながらよく走る。ダイハツの軽自動車用NAエンジンはもともと、トルキーで走りやすいのだ。乗り心地にしても、一般ユーザーがホビー、アウトドアカーとして使っても不満なし。
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ただし、前席のシート座面が短く、前下がりに感じる点と(ハイゼットカーゴのほうが快適に座れた。座面はいっしょでも、シートバックの形状が違うため、そう感じさせるようだ)、後席ヘッドレストによって後方視界がかなり狭いところはちょっと気になった。後方視界については、後席を格納することでスカッと解決するのだが……。
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いずれにしても、もうダイハツ車への心配は不要。生産、出荷停止でヤキモキしていた人も、ダイハツの多彩なラインアップから好みの1台を選んでほしい。なお、ここで紹介しきれなかった車種を含め、この後、WEB CARTOPの自動車動画コーナーでも説明しているので、そちらもぜひご覧いただきたい。