次世代のWRCドライバーは誰だ? 全日本ラリーで期待の新星発掘を目指す「MORIZO Challenge Cup」に猛者たちが続々参戦 (2/2ページ)

各ラウンドで繰り広げられる激しいバトルに超期待

 まず、TGR WRCチャレンジプログラムの2期生として、フィンランドで武者修行を行っていた大竹直生選手を筆頭に、全日本ジムカーナ選手権で活躍した最上佳樹選手、スーパーFJ出身の稲葉摩人選手など参戦2年目のドライバーに加えて、2025年はニュージーランドでジュニアラリー選手権のチャンピオン経験をもつニュージーランド出身のジール・ジョーンズ選手や、昨年のラリー・カムイでJN-2クラスで3位入賞を果たした長尾綱也選手、全日本カート選手権を経てラリーに転向した木内秀柾選手、TGRラリーチャレンジを経て2024年は全日本ラリー選手権に参戦した松原周勢選手など、ラリー経験のあるチャレンジャーが続々とエントリー。

 さらに、2025年は女性ドライバーの参戦も特徴のひとつで、平川 亮選手の妹として全日本ラリー選手権やKYOJO CUPで活躍してきた平川真子選手や、全日本ラリー選手権で活躍してきた兼松由奈選手が開幕戦のラリー三河湾に参戦した。

 第2戦以降は2024年の全日本ジムカーナ選手権・PN4クラスのチャンピオン、奥井優介選手やラリー経験をもつ岩堀 巧選手、カート出身の米林慶晃選手に加えてKYOJO CUPに参戦していた関あゆみ選手、及川紗里亜選手、2024年のWOMEN’Sラリー恵那でクラス4位につけた伊藤はづき選手など、数多くの女性ドライバーも参戦する予定だ。

 一方、ハード面に目を向ければ、2025年からGRヤリスのMT車両に加えて、マイチェン後の新型モデルのDATモデルが参戦可能になったことも、今シーズンのトピックスといっていい。

 このように、2025年のモリチャレはドライバーの顔ぶれが多彩なラインアップで、各ラウンドで激しいバトルが展開されるに違いない。

 なお、開幕戦のラリー三河湾ではTOYOTA GAZOO RACING WRJの21号車「GR YARIS GR4 Rally」を駆る大竹選手がJN-2クラスで4位、モリチャレのMCCで優勝。ZEUS AUTOMOTIVE CLUB SPORTSで27号車「MATEX-AQTEC DL KYB Yaris」のステアリングを握る稲葉選手がMCCで2位、CUSCO RACINGで22号車「CUSCO WM DL GR Yaris」を駆るジョーンズ選手がMCCの3位でフィニッシュした。

 また、モリチャレが含まれるJN-2クラスでは、モリチャレの卒業生である山田啓介選手がGRヤリスを武器に優勝。JN-3クラスではGR86の山本悠太選手、JN-4クラスはスイフトの高橋悟志選手、JN-5クラスではヤリスの小川剛選手がクラス優勝したほか、JN-XクラスではRAV4 PHEVを投入した天野智之選手がニューマシンのデビュー戦でクラス優勝を獲得した。


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廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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