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軽自動車が日本車の勢いを取り戻す! 世界で注目を浴びる「Kカー」こそニッポンの最終兵器だ (1/2ページ)

軽自動車が日本車の勢いを取り戻す! 世界で注目を浴びる「Kカー」こそニッポンの最終兵器だ

この記事をまとめると

■日本の軽自動車は世界的にも注目度が高い

■正規販売のないアメリカや東南アジアでも軽自動車を見かけることがある

■軽自動車を本格的に海外に導入するためにはその市場に合わせた仕様にする必要がある

軽自動車のスゴさに世界が気づきはじめた

 日本の軽自動車が世界的にもトレンドとなっていることは、クルマに関する情報について感度の高いひとを中心に広く知られるようになっている。

 まずは軽トラック。もともとアメリカでは私有地、たとえば農場内の移動や作業用に重宝されていた経緯があった。首都圏にある某米軍基地の友好祭(基地開放)にかつて出かけたときには、大柄なアメリカ兵がおもにスバル・サンバー(スバルオリジナル)トラックを運転している光景を基地内でよく目にした。最近ではプライベートユースで注目するアメリカのひとも多いようで、ロサンゼルス市内でも意外なほど見かけるようになってきた。ちなみに北米では正規販売はされていない。

 東南アジア、とりわけ筆者が訪れたタイやマレーシアでは正規販売はされていないものの、日本から専門業者が個人輸入した軽自動車が販売されている。

 タイでは数年前にダイハツ・ムーヴキャンバスが富裕層の「お嬢さま」の間で人気となり、1000万円近い価格で取り引きされていたとのこと。ホンダN-BOXも人気が高く、かなり高額で取り引きされ、バンコク市内でも見かける。マレーシアで確認したところでは、ホンダS660やN-BOXが販売されており、モーターショーに出展していたカスタマイズショップも、デモカーとしてS660とN-BOXを使用していた。

 ニュース映像で見る限りだが、スリランカではスズキ・ワゴンR(現行型)の走っている姿をよく見かける。港に軽バンや軽トラックがたくさん陸揚げされている映像も見たことがある。

 2025年2月20日にスズキは都内で「スズキ新中期経営計画(2025~2030年度)」を発表した。その際のプレゼンテーション資料において、四輪車のアジア地域の具体的な戦略・取り組みというところで、パキスタン市場についての説明資料に「軽自動車のグローバル化の1拠点として商品ラインアップを充実」という項目があった。

 たとえばインドでも「ワゴンR」というものが日本のワゴンRをベースとしてラインアップされているが、日本仕様の全長3395×全幅1475×全高1650mmを超え、全長3655×全幅1620×全高1675mmとなり、搭載エンジンも660㏄ではなく、1リッターと1.2リッターとなっている。デリー地区の価格では最上級仕様が73万5500ルピー(約127万円)となっている。

 ウーバー(ライドシェア)車両でもワゴンRは多いと思っていたら、これは「ツアーH3」という営業専用車となっており、一般向けとなるワゴンRは結構ぜいたくな仕様となっていた。ほかに「アルトK10」というモデルもあるが、日本仕様のアルトとは見た目も大きく異なっており、ボディサイズ、排気量ともに日本の軽自動車規格を超えている。

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