この記事をまとめると
■高速道路のSA・PAにあるガソリンスタンドは価格が高額だ
■高額な理由には運営や運搬のコストが掛かることが挙げられる
■高速道路周辺に競合店がある場合は価格が控えめになる場合がある
高速道路のガソリンはなぜ高い?
高速道路を走行中、給油が必要になった際に立ち寄ることになるサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)のガソリンスタンド。その価格を見て驚いた経験をもつドライバーは少なくないだろう。一般道路のガソリンスタンドと比べて、高速道路のスタンドではリッターあたり10円から20円ほど高い価格設定がされていることが多い。
しかし、ここでさらに驚くのが、隣接するSA同士でも価格差が生じていることだ。たった数十km走っただけで、リッターあたり15円もの価格差が見られることもある。それはなぜなのだろうか? 本稿ではその理由を調べ解説していこう。
<高速道路のガソリン価格が高い理由>
高速道路のガソリンスタンドで価格が高くなる主な理由として、まず輸送コストの増加が挙げられる。高速道路のガソリン価格には、高速道路を利用してガソリンを運搬するため、通行料金が価格に上乗せされる。また、SAやPAでの営業には高速道路会社へのテナント料が発生し、これも価格上昇の一因となっている。
さらに、高速道路のスタンドは24時間営業が多いことも価格上昇の要因となっている。全国233カ所の高速道路のSA・PAにあるスタンドのうち、174カ所が24時間営業を行っており(NEXCOの公式データから筆者集計)、夜間の人件費や光熱費などの運営コストが価格に反映されている。
夜間営業している高速道路のガソリンスタンド画像はこちら
加えて、高速道路のスタンドは一般道のスタンドと比べて、提供できるカーケアサービスが限られている。そのため、燃料販売以外の収益源が少なく、ガソリン価格に依存せざるを得ない状況にある。