この記事をまとめると
■エンジンのリモートスターターを使うと夏場や冬場には空調を予めONにできるので便利だ
■一方で車両から離れている状態でエンジンを始動するのは違反になる可能性がある
■都道府県によってはアイドリングストップ条例に抵触する場合も考えられる
エンジンスターターの使用はじつは違反?
クルマに乗り込むときに車内を快適な状態にしておきたい場合に便利なエンジンのリモートスタートは、暑い日や寒い日に役立つものの、使い方には注意しなければなりません。この記事では、エンジンをリモートスタートさせるのが違反になるのか解説します。
エンジンのリモートスタートは使用条件等を確認する必要がある
エンジンをリモートスタートさせるエンジンリモコンスターターは、オプションやあと付けで取り付けることができるアイテムです。エンジンをリモートスタートさせておけば、クルマに乗り込む前に快適な車内環境を作れるため便利だと感じる方もいるでしょう。
エンジンスターターのイメージ画像はこちら
ただし、エンジンのリモートスタートは、公道での使用が違反になる可能性が高かったり、条例違反になったりすることがあります。そのため、リモコンでエンジンをスタートさせる際には、使用する場所や環境に注意しなければなりません。
また、私有地の駐車場でエンジンをリモートスタートさせるときにも気をつけなければならないことがあります。たとえば、ガレージ内やボディカバーをかけた状態でエンジンをリモートスタートさせると、クルマに乗り込む際に排ガスで体調を崩してしまうことがあります。よって、リモコンでエンジンをスタートさせておくことができる場所や環境は限られているといえるでしょう。
ボディカバーがかかった状態で駐車されているクルマ画像はこちら
公道での使用が違反になる可能性が高い理由
前述したとおり、エンジンのリモートスタートを公道で使用すると、違反となる可能性があります。その根拠となる法律は、道路交通法第71条(運転者の遵守事項)の「5」の部分です。
条文には、「車両等を離れるときは、その原動機を止め、完全にブレーキをかける等、当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること」と明記されています。
そのため、公道でリモコンスターターを使用すると、違反になる可能性が高いのです。
エンジンスターターで始動している様子画像はこちら