WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

店内に展示車なし! 夜は消灯……って昭和オヤジには寂しい限り!! すっかり姿を変えた令和の新車ディーラーの姿 (2/2ページ)

店内に展示車なし! 夜は消灯……って昭和オヤジには寂しい限り!! すっかり姿を変えた令和の新車ディーラーの姿

この記事をまとめると

■ディーラーにおけるクルマの展示方法が昭和のころと現在では変わっている

■かつては夜間でもクルマを見ることができるような店も珍しくなかった

■いまでは店内にクルマを置かないような店も増えてきている

ディーラーはショールームも兼ねている

 昭和のころによく使われた言葉で「ウインドウ・ショッピング」というものがあった。とくに何か買うべきものがあるというわけでもなく、デパートのショーウインドウなどを眺めながら街をブラつくことを意味していた。

 必ずしも市街地にあるというわけでもないが、新車を販売するということからも、幹線道路沿いにも店を構えることが多い新車ディーラーの多くでは、歩道ギリギリに大きなショーウインドウを設けている。ディーラーでは店舗のことをショールームと呼ぶことも多いので、外から展示している新車を見せるための工夫だ。これは、いわずもがな、みなさんも承知していることと考える。

 しかし、いまは節電や防犯という意味もあるのか、閉店後はショールームの照明を落とし、サンシェードなどを降ろして店舗内が見えないようにするところも多い。

 しかし、それこそ「バブル経済」と呼ばれていたころなどでは、閉店後も一晩中煌々と店内照明をつけて展示してある新車が夜中でも外から見えるようにしていた。当時は中古車展示場でも一晩中照明をつけ、「無人展示会実施中」などとして、閉店後も自由に中古車を見ることができるようにしていたほど。

 いずれも、いまでは治安が悪くなり、店舗内への窃盗行為や展示車両の盗難リスクを優先して行動しなければならないだけに、やりたくてもできないこととなってしまった。

 とはいえ、歩道や車道ギリギリまで大きなショーウインドウをもったショールームや、ウインドウ近くに商談テーブルが用意されるのは、いまもお約束となっている。夏場は強い日差しが差し込んだりもするのだが、あえてそこにテーブルを用意し、そこで商談を行うのは、歩道を歩くひとや、クルマを運転しているひとに店内にお客がいることをアピールする狙いがある。

 ガラガラのショールームに入るのはなかなか勇気のいること。筆者は仕事柄頻繁にいろいろなメーカーのショールームを訪れているのでそれほど気にしないのだが、筆者だけが店内で商談をはじめると、次から次へとお客がショールーム内に入ってくることが多い。これは、筆者に釣られてというよりかは、「あそこは店内にお客がいる」ということが確認できると気が楽になり、心理的にショールームに入りやすくなる効果がある影響だともいわれている。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了