ディーラーのメンテナンスにもメリット・デメリットがある
街の工場に預けた方がいい人やクルマとは?
初年度登録から5年以上が経過し、有償延長保証を継続しなかったり、できないクルマを所有しているオーナー、あるいはとにかく費用を安く抑えたいオーナーであれば、街の工場に預けたほうがいいでしょう。ただ、最新の設備やテクニカルな情報、サービススタッフのスキル、専用の工具などが揃ったディーラーと同じクオリティを求めるのは、事実上不可能です。
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たとえば、親子2代でお世話になっている、旧知の間柄でいつも安く仕上げてくれる……など「義理のお付き合い」も非常に重要です。まさに、困ったときに助けてくれる「かかりつけ医」のような存在でもあるからです。そこまで親密な関係を築くにはかなりの時間を要するだけに、街の工場の人たちとの人間関係も大切にしたいところです。
ディーラーで受けるメンテで気をつけるべきことはあるのか?
ディーラーのスタッフも商売として仕事に従事している以上、さまざまな商材を売り込んできたり、前倒しで予防整備の案内をしてくる場合があります。これを仕事だから当然(仕方がない)と思えるか、いろいろと売りつけてきやがって! と思うかはあなた次第。先述したように、サービス部門のスタッフも売上げをあげなければ、自分たちの評価や昇給にも影響するだけに必死です。
一般論として、バッテリーやタイヤ、ワイパーブレードといった消耗品は市場よりも高めであることが多く、ときには数万円単位の差になることもあります。このあたりは、カー用品や可能な範囲でDIYで済ませるなどの工夫をすることによって維持費を抑えることができます。相場感を把握して上手に使いわけたいところです。
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まとめ:ディーラーのいわれるがままに整備を受けるのは最適なのか?
クルマのコンディションを最優先するのであれば、ディーラーのいわれるがままにメンテナンスを受けるのは最適解といえるでしょう。ただ、「いいカモ」だと思われてしまうと、次々と商材を売りつけられてしまうので注意が必要です。メーカーを問わず、どのディーラーにもひと癖あるスタッフがいます。これは自動車ディーラーに限らず、どの業界でも同じこと。
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「なんだかこの人いい加減だな」あるいは「誠実さに欠ける」と直観的に思ったことはだいたい当たっています。その場合は担当を替えてもらうか、ほかのディーラーに変更するか、街の工場(できれば信頼できる人からの紹介がベスト)に預けるといった選択肢もありだと考えます。
究極的には「人と人」次第だといえそうです。