
この記事をまとめると
■アメリカ車にATモデルが多いのはそもそも変速機に対する意識が薄い
■1980年代にはクルマは2ペダルという認識が当たり前になった
■アメリカでは「MT」はスポーツモデルに採用されるものと認知されている
1980年代にはATであることが当たり前だったアメリカ車
アメ車といえば、AT(オートマティックトランスミッション)が当たり前。日本でそんなふうに思っている人は、最近ほとんどいないのではないだろうか。
なぜならば、日本車でもATやCVTが当たり前になってきて、またEVも増えてきたのでクラッチを踏んで操作するMT(マニュアルトランスミッション)の需要が限定的であり、アメ車のATに対する意識が薄れているからだ。
時計の針を少し戻すと、日本の高度成長期である1960年代から70年代頃は、MT車が当たり前であり、AT車は珍しい存在だった。
筆者の実家では母親が運転することも多かったので、AT車購入のタイミングが世間の流れよりひと足早かった。当時はAT車とは呼ばれておらず、「トルコン車」という名称が広がっていた記憶がある。トルコンとは、駆動力を伝達する装置であるトルク・コンバーターの略称だ。
MT車とトルコン車(AT車)との価格差は現在よりかなり大きく、トルコン車(AT車)は「特殊なクルマ」というイメージがあった。
その上で、世間では「アメリカのクルマは日本より(技術が)進んでいるからトルコン車(AT車)が当たり前。日本はまだまだ遅れている」という風潮があった。