この記事をまとめると
■大阪オートメッセでは「共立工業株式会社」が軽トラの荷台に装備する収納を展示
■フォードのデザイナーを務めた人がデザインしている点が特徴だ
■現在も新モデルの設計や開発を進めている
軽トラの新しい使い方を提案
今年2025年の2月7日〜9日に大阪港湾地域のインテックス大阪で開催された「大阪オートメッセ2025」。
記録的な大寒波に見舞われるなかで3日間の合計で19万人以上のカスタムカー好きが来場し、会場は熱気を伴う賑わいを見せていました。
ここでは、多くの出展車両のなかから、筆者がとても興味を惹かれた車輌を紹介していきたいと思います。
出展社名は「共立工業株式会社」。軽トラックの荷台にセットする、一風変わったタイプの収納ボックスの展示です。
共立工業株式会社の展示風景画像はこちら
■軽トラをクーペに?! スタイルと機能性を両立
「これ、じつはクーペなんですよ」と意外な発言をするのは、共立工業代表の瀬川さん。
「え? 軽トラなのにクーペ? 」と当然の疑問が浮かびましたが、そういわれて改めて見ると、2ドアでハッチバックを備えたファストバックスタイルであることに気付きます。
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「このグラスホッパー、見た目には相当にこだわりましたが、収納性や使い勝手を損なわずにまとめた点を見てほしいです」と話すのは、開発責任者の椿谷さん。
椿谷さんはフォードのデザイン部門で長年勤め上げたベテランのデザイナーだそうです。市販車のデザインを手掛けた経験で培われたノウハウを活かして、クーペのようなスタイリッシュな外観にまとめつつ、空力性能を向上させ、かつ内部の居住性や収納力を充分以上に確保しています。
共立工業株式会社代表の瀬川さん(左)と開発責任者の椿谷さん(右)画像はこちら
共立工業は、広島でトラック架装(荷台)の製造加工を行っている会社です。メーカーからの発注やオーダーメイドの架装の製作などを請け負うのが主な業務ですが、その製作技術を活かしてトラック用のLEDテールランプを企画販売したり、軽トラック用の機能アップパーツの製作を行ったりしています。
ここで紹介する「グラスホッパー」は、その架装製作の技術を投入して、軽トラックの新たな用途を開拓したいという意義で企画された製品です。
ちなみにグラスホッパーとはバッタのことで、軽トラックのキャビン部を頭部に、荷台のボックス部のハッチや収納のトレーの展開した姿を羽根に見立ててモチーフとしたそうです。バッタのように身軽にいろんな場所に移動するような使い方もイメージしているのだとか。
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