クロストレックS:HEVが「航続距離1000km超え」ってガソリンタンクがデカいからじゃん! それでも「航続距離が長い」は正義だった (2/2ページ)

乗用車もハイブリッドと組み合わせればロングランOK

 荒野を駆け抜けるという意味でランドクルーザー70のライバルといえる三菱トライトンの諸元をみると、タンク容量75リットル、WLTCモード燃費11.3km/Lなのでワンタンク航続距離は850km弱となります。この点に注目すると、トライトンのサバイバル性能はランドクルーザー300系を上まわっているといえるのかもしれません。

 ワンタンク航続距離でいえば、マツダのフラッグシップCX-80も見逃せません。タンク容量は74リットルながら、ディーゼルハイブリッドのWLTCモード燃費は19.1km/Lとなっていますから、計算上のワンタンク航続距離は1400kmを超えてくるのです。CX-80をガス欠ギリギリから満タンにすると1万円を超える支払いが必要になりますが、それで1000km以上走れるのであれば、コスパのいいSUVモデルと感じるのでは?

 逆にランニングコストで厳しさを感じるのはタンクの大きなスポーツカーやクーペでしょう。レクサスLC500は5リッターV8エンジンでWLTCモード燃費は8.4km/L。タンク容量は82リットルですから、空っけつ状態から満タンにすると1万5000円以上かかりますし、しかもそれが700km足らずごとにやってくることになります。

 日本を代表するスーパースポーツ、日産GT-RのWLTCモード燃費は7.8km/Lで、燃料タンク容量は74リットル。タンクは大きめですが、ワンタンク航続距離は580km弱となりますので、平凡な航続性能といえますし、こまめに1万円以上を給油しているのでランニングコストに厳しい印象が強くなりそうです。


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山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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