ついに5ナンバー最後の国産セダン&ワゴンが消える! 75%が法人需要のカローラアクシオとフィールダーが消えて「どうなる営業車」 (2/2ページ)

カローラアクシオをベースにした教習車も消える

実際にどれくらい売れていてどんな人が買っていたの?

 需要が少なくなったとも思える回答だが、実際にカローラアクシオとフィールダーはどれくらい売れていたのだろうか? 2024年1年間と2025年1月の1カ月間の登録台数は以下のとおりだ。

・カローラアクシオ
2024年:約6360台、2025年1月:約530台

・カローラフィールダー
2024年:約1万1400台、2025年1月:約1020台

 ツーリングワゴンのフィールダーのほうが売れているといえる。年間を通した台数でいえばアクシオは6395台のCX-60に、フィールダーは1万1804台のMAZDA3に近い数値となっている。

 トヨタが想定していたように、販売比率の約75%が法人だったそうだ。購入理由としては装備内容に対して価格が優れていること、そしてすでにアクシオやフィールダーを愛用している法人ユーザーが同一車種へと乗り換える需要が多かったそうだ。法人ユーザーの場合、複数のドライバーが運転するケースが多いため、使い勝手が変わらないことが喜ばれていたそうだ。

 カローラアクシオとフィールダーの生産終了により、とうとう5ナンバーサイズのセダンとワゴンが市場から消えてしまうことになった。これに対して悲しみの声も聞こえてくるが、時代の移り変わりというものだろう。少ない需要ではあるが、法人ユーザーを中心に作り続けてビジネスとして成立させ続けていたトヨタは流石だなと思わせる部分でもある。

 カローラアクシオをベースとした教習車も販売されていたが、コチラもなくなってしまう。

 古い考えかもしれないが、日本のベーシックとされていた5ナンバーセダンが姿を消すのだ。現在はSUVが人気となっているが、今後どのようなクルマがベーシックとされるのか? そのような点も注目したいところだ。


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西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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