日本一のトラック乗りは誰だ? 「速きゃいい」わけじゃない「腕と頭脳」で競う「全国トラックドライバー・コンテスト」の難しい中身 (1/2ページ)

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■「全国トラックドライバー・コンテスト」を紹介する

■大会の主催は公益社団法人全日本トラック協会だ

■部門は4つあり、内容は学科競技と実科競技

学科競技の内容は最新かつ専門的

 2024年10月26日から3日間、トラックドライバーの日本一を決める大会が、茨城県ひたちなか市にある自動車安全運転センター安全運転中央研究所で実施された(最終日の28日は都内ホテルで表彰式)。主催は、運輸会社などでつくる公益社団法人全日本トラック協会。内閣府、国土交通省、警察庁などが後援し、トラックメーカーなどが協賛をする一大イベントだ。

 大会の名称は「第56回全国トラックドライバー・コンテスト」。毎年開催(2020年第52回大会はコロナ禍で中止)されているので、すでに半世紀以上継続されている歴史ある大会なのだ。

 同協会は、各都道府県に置かれた地方組織(北海道のみ7地区に分かれている)があり、それぞれで予選が行われて勝ち上がった代表選手が、決選の地に集ったのである。

 競技部門は4つあり、4トン部門(42名)、11トン部門(40名)、トレーラー部門(32名)、女性部門(28名)にわかれている(カッコ内は決勝参加人数)。競技内容は、学科競技と実科競技(運転技術)。

 学科競技の問題は同協会で作成されるが、国土交通省や警察庁の監修、指導を受けており、その内容は最新かつ専門的なものだ。運転免許学科試験と問題のイメージは似ているものの、内容は一筋縄ではいかないものも多くあり、けっこう難しいといわれている。400点(法規200点、構造機能100点、運転常識100点)満点で、今大会の受験者の平均点は338点であった。


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