「マジで日本はこんなクルマが本当に走ってるのか!?」と海外でも話題! 超一流ブランドも熱視線を送る「デコトラ」の活躍にむしろ日本人がビックリ (2/2ページ)

デコトラはアメリカでも注目を集めた

 デコトラを日本の文化だと捉えているのは日本人だけではない。1986年に公開された日米合作映画の「ブラック・レイン」にもデコトラが出演している。これはリドリー・スコット監督が手がけたアメリカ合衆国の作品で、日本では大阪の街を舞台に、主演のマイケル・ダグラスが駆けまわった。日本からは高倉健さんや松田優作さん、若山富三郎さんなどの豪華キャストが出演したという、文字どおりの超大作である。そんな映画に、デコトラが脇役ながら出演しているのだ。

 これは「デコトラを出演させたい」という映画の制作サイドの要望に、日本のデコトラ野郎が応えて実現されたもの。もちろんアメリカ合衆国でも公開された映画であるため、「本当にこんなトラックが日本では走っているのか」という問い合わせも多かったという。

デコトラのイメージ

 1996年に公開された映画「爆走!ムーンエンジェル 北へ」では、工藤静香さんが女性トラッカーとして主演。2021年には、哀川 翔さんが主演する映画「デコトラの鷲」の第6作が公開された。これは2003年から2006年までの4年間、そして2008年にそれぞれ制作された映画のシリーズ。久しぶりの作品となったが、哀川 翔さんとデコトラという名コンビぶりは不変で、多くのデコトラファンを喜ばせたのである。

 過去のドラマでも「GTO」や「ごくせん」、「神様あともう少しだけ」などにデコトラが登場。1990年に放送された「ホットドッグ」では、主演の柳葉敏郎さんと大沢樹生さんがデコトラ風に仕立てたバンでテキ屋稼業に励んでいた。また、カラオケの映像にもデコトラは数多く出演している。

デコトラのイメージ

 もちろん、ここに列記させていただいたのはほんの一部である。それほどまでに、デコトラは日本の芸能社会とも密接な関係であるのだ。そんな偉大なるデコトラたちの活躍ぶりを、過去の映画やドラマなどで再度確認していただけたら幸いに思う。


この記事の画像ギャラリー

新着情報