この記事をまとめると
■日本の文化として知られるデコトラ
■映画やドラマやCMなどで活躍することも多い
■デコトラが起用された作品について解説
最近のテレビCMにもデコトラが起用されている
1975年から1979年にかけて公開され、爆発的な大ヒットを記録した映画『トラック野郎』シリーズ。その映画によってトラックを飾るという文化が日本中に広まり、やがてデコトラは日本の文化として扱われるようになった。
改造車のほとんどは、海を渡ってきたものがルーツとなっている。日本で生まれたもの稀であるため、デコトラという存在が広く知れ渡ったのだろう。その証拠に、昭和の時代からデコトラを起用する映画やドラマ、テレビCMなどが数多く存在した。
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近年では、2023年に米倉涼子さんがデコトラドライバーとして出演する「マルちゃんZUBAAAN!」の新CMが放映され、ノーベル製菓は「男梅」のCMにデコトラを起用した。そして2022年にはオダギリジョーさんがデコトラを愛する一匹狼のドライバーとして、「マクドナルド」のCMに出演。また、2018年に求人サイト「indeed」、2016年には「グッチ」が、デコトラとパチンコを題材とした秋冬広告ビジュアルを発表している。2019年には、人気漫画「闇金ウシジマくん」の最新刊を宣伝するため、デコトラの広告車が出現。東京歌舞伎町などを駆けまわるという、前代未聞の出来事が巻き起こった。
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ご存じのとおり、CMとは商品のよさを消費者へと伝え、購買意欲を促すために放映するもの。そのためには、まずは視聴者から好感度を得なければならなくなる。そのような重大な場面に改造車を起用するということは、普通に考えると危険な行為であるといえるだろう。
しかし、デコトラは日本の文化として定着しているため、単なる改造車とは別枠扱いとなっているのかもしれない。基本的に真面目で堅物な企業のお偉方にも認められるほどの実力と知名度を、デコトラはもち備えているのだ。