切り替え装置を備えるマフラーも
しかし、近年ではマニ割りを行なわないデコトラも多い。コンピューターで制御されている新しいトラックになるとマニ割り自体が不可能だという問題点もあるのだが、やけに静かに走る派手なデコトラを見かけることがある。その理由とは、一体何なのだろうか。
派手に飾られたデコトラでありながらノーマルマフラーで走っている場合、マフラーの出口を見てほしい。パイプが1本であればノーマルマフラーだということになるが、なかには3本や4本の出口が存在するデコトラを見かけることもあるだろう。この場合は、マニ割りを実施しているものの周囲に配慮し、ノーマルの音色で走っているのだ。
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近年のデコトラ界では、マフラーの切り替え装置を備えている車両が多くなっている。つまり高速道路ではマニ割りサウンドを楽しみ、夜の市街地ではノーマルマフラーで走行するなど、場面によって使いわけをしているのだ。
繰り返しになるが、マフラーの音は愛好家たちにとっては欠かせないものである。しかし、周囲の人たちからすれば単なる騒音でしかないのだ。たとえ排気音が基準値以下であったにせよ、耳障りに思う人が多いのは否めない。そのため、費用を捻出してまで切り替え装置を取り付けているのである。このあたりは、働く商用車をベースにしているデコトラならではのカスタムであるともいえるだろう。
改造車を愛するという純粋な気もちは、ぜひとも大切にしてほしい。しかし、周囲への配慮を忘れることなく楽しんでいただきたい。そうして共存していくことが、好きな世界を長く楽しめる秘訣である。