
この記事をまとめると
■最近の駐車場やNシステムなどでは車両ナンバー認証システムが使用されている
■近年では物流業界でも車両ナンバー認証システムが注目されている
■車両ナンバー認証システムは物流倉庫におけるトラックの入場管理に有効だ
物流業界でも重宝されるナンバー認証システム
商業施設などの駐車場で事前に料金精算をして出場する際、何もしなくても自動的にゲートが開いて出られることがある。あるいは、コインパーキングなどから出るときに、駐車券がなくてもクルマのナンバーを入力するだけで、料金が示されるといったシステムをとっているところがある。これまでの駐車場では入場の際に駐車券を発行し、出るときにはそれを元に料金精算をすることでゲートが開くなどして、出場するといった仕組みをとっているところが多かった。
このチケットレス、あるいは出口のゲートが自動で開く仕組みは、車両ナンバー情報をもとにした駐車管理システムが基本になっている。入口と出口に設置されたカメラで車両のナンバーを読み取り、それをコンピュータで解析、記録、判断するという方法だ。料金精算の際にはチケット、あるいは入力されたナンバーと照合して料金を割り出す。出場の際にはカメラでナンバーを読み取り、精算されていることを確認したらゲートが開くのである。
このナンバー読み取り技術は、警察が管理しているオービスやNシステムと基本的には同様のものである。ただ、車両の進入速度や通行数が大きく異なるので、カメラの撮影、ナンバーの読み取りに関する能力には違いがあると考えられる。
警察がこのシステムを導入したのは1970年代だが、駐車場で普及が始まったのは2000年代に入ってからである。営利事業は精度だけではなくコストも重要なので、利益が見込めるシステムになったのがこの時期であったようだ。