松田次生選手と愛車180SXに黒山の人だかり! 大阪オートメッセのカロッツェリアブースは「いい音を求める人」の熱気で溢れていた (2/3ページ)

180SXの「音」を視聴した方の声

 大盛況に終わったトークショーの後、松田選手に話を聞くことができた。カーオーディオメーカーのブースでトークショーというのは、ベテランの松田選手にとっても経験のないことだったが、「ありのままに話せたと思います。今回、カロッツェリアのオーディオを付けさせていただいて、色々と新しい発見ができてよかったですね」。

 今回の大阪オートメッセ出展にあたり、エクステリアも仕上げてきたという。具体的には、足もとはアドバンレーシングGTとネオバAD09。テインの車高調でほどよくローダウンし、“大人の走り屋”仕様に仕上げられている。

松田次生選手の愛車180SX

「普段はカロッツェリアのオーディオを聞きながらドライブを楽しんで、たまにサーキット走行もできるようにエンドレスのブレーキキットとか、オイルクーラーやインタークーラーも交換してあります。あとはニスモの6速ミッション“ニスロク”が入ればほぼ完璧なんですけど、プロペラシャフトがないんですよね……」。

 そのほか、マフラーもフジツボ・レガリスRに交換済みだ。

「オーディオの音と、マフラーの音の“コラボ”が凄くいいんですよ〜。たまにエンジン音を楽しみたいときはオーディオを少し絞ったりして、ドライブの楽しみが増えた気がします」。

 180SXに装着されているのは、ディスプレイオーディオの2DINメインユニット「DMH-SZ500」、フロントスピーカーに7年ぶりのフルモデルチェンジを果たした17cmセパレート2ウェイスピーカー「TS-C1740S」、リヤに密閉式3ウェイスピーカーシステム「TS-X170」というシンプルな3点セット。ドアのデッドニングもせず、トゥイーターもAピラーへの埋め込みなど加工をせずに、あえて“ポン付け”としている。誰もがマネをしやすい仕様なのだ。

180SXに装着されたカロッツェリアのスピーカー

 ちなみに松田選手、カーオーディオは、クルマの年代に合わせた音楽を選ぶそうで、1997年式の180SXでは安室奈美恵やglobeなどを聴くことが多いという。そのため、オーディオも当時のサウンドを意識したセッティングとなっている。インストールを担当したパイオニアの照井さんによると、「180SXをお預かりしたとき、もともと付いていたCDチェンジャーのなかに浜崎あゆみさんのCDが入っていたんですよ。それで話が盛り上がって、J-POPが好きで180SXに合わせて当時の曲を聴いているんです、というお話だったので、それなら当時の音楽が楽しめるような音にしましょう、というコンセプトになりました」。

 1990年代後半というと、バブルは崩壊してしまったものの、まだまだ日本は明るく、J-POPも元気な雰囲気の曲が多かった時代。

「イコライザーのカーブとしてはWのような形で、いわゆる“ドンシャリ”なんですが、“質のいいドンシャリ”という感じでしょうか。普段我々がやっている音作りは、比較的フラットで、ハイファイといわれる音ですから、今回のような音は、ど真ん中のストライクではありません。でも外角高め、ギリギリ入ってますよね? っていう(笑)。ちょっとヤンチャでエネルギッシュな感じですね」(パイオニア照井さん)

180SXに装着されたカロッツェリアのオーディオ

 また今回のトークショーでは、ジャンケン大会の賞品として、松田選手が助手席に座っての180SX試聴体験が用意された。実際に試聴した人の意見として多く聞かれたのが「低音が凄かった。サブウーファーが付いていないのが信じられない」というものだった。

「元々付いていたシステムは全部で30㎏くらいあったんです。それを全部外して、せっかく軽くなったので、サブウーファーは使わないでいきましょうと。車載スピーカーはドアをエンクロージャー(スピーカーを収納する箱)として使いますが、2ドア車でドアが大きいので、低音の量感的としてはメリットがあります。一方で締まりのない音になりがちなので、そこはギリギリのところで調整しました。さらにリヤを低音中心のサブウーファー的に使い、フロント6:リヤ4くらいの割合で鳴らしています。あとはタイムアライメントを使ってフロントスピーカーの音を若干早く出してあげることで、ボーカルは前からしっかり聴こえるように調整しています」(パイオニア照井さん)。

180SXに装着されたドアスピーカー

 また松田選手によると、この180SXの音を聞くために大阪オートメッセに来てくれた人もいたという。

「この仕様で買いますって。イコライザーの画面も写真で撮っていて、まったく同じにするって言ってましたよ(笑)」

 トークショーでは「せっかくだからオーディオのセッティングも含めて、今回装着したセットを“松田次生仕様”で売りませんか? ロイヤリティとか、色々大人の事情はありますけど(笑)」と冗談めかして語った松田選手だが、ぜひ実現してほしい!

愛車180SXの運転席に座る松田次生選手

 また180SXは時間を限定して、数名のみだが試聴する機会も用意。試聴した2名に感想を伺うことができた。

えびさん(愛車:フィアット500)

大阪オートメッセのカロッツェリアブースに来場したえびさん

 ルパン三世が好きで、最初に買うクルマはフィアットしかない! と考えていたというえびさん。レースも好きでよく観戦する彼女は『松田さんの愛車が180SXと知って、レーサーの愛車に乗る機会なんて滅多にないので来ました。音を大きくしても不快感、ストレスを感じない。全体的にバランスよく音が聴こえて心地よかったです。私のクルマはカロッツェリアのナビ以外は純正なんですけど、スタッフさんから「10万円前後でここまで変わる」と説明を受けたので、ぜひ換えたいと思いました』。

まっちゃさん(愛車:ヴィッツRS G’s)

大阪オートメッセのカロッツェリアブースに来場したまっちゃさん

 松田選手のファンのまっちゃさん。『来場して次生さんの180SXが展示されているのを知って見に来ましたが、まさか乗れるの!?  と(笑)。自身の愛車のオーディオは純正とのことだが『自分のクルマは音を上げるとともに重低音が強くなりすぎて、声が聴こえにくくなるんです。でも180SXはボリュームを上げても声がよく通るし、不快感がないですね』。


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