レースでタバコカラーはお馴染みだけどまさかの「わかば」!? 「見た目はレトロ」「塗装は超ハイテク」なケンメリに遭遇【大阪オートメッセ2025】 (2/2ページ)

まったく新しいプロテクション塗装「SPPF」とは

 こういうプロテクション性能をもった機能性塗料は海外塗料ブランドのイメージが強いですが、この「SPPF」という塗料は、「ジェットストローク」という日本の会社が独自開発したものだそうです。「ジェットストローク」は以前からヘッドライトやウインカーなどの灯火類を淡いブラックのスモーク調に仕上げる「めちゃスケ」という塗料をリリースして、カスタム業界では知る人ぞ知るという存在でしたが、新たな展開としてこの「SPPF」をリリースしました。

 その特徴は、まずゴム質の下地による高いプロテクション性能です。10層に及ぶ塗り重ねによって、プロテクションフィルムの数倍という塗膜の厚みを実現。その厚みのぶん、優れた防御性能を発揮するそうです。

 そして、剥がれにくさも特徴のひとつ。プロテクションフィルムの場合はフィルムの端部が風などでめくれてくると、そこから剥がれが進行してしまうことがありますが、この「SPPF」は塗装のため密着性が高く、剥がれにくい特性が長所となっているとのこと。

 また、機能性塗料の多くは選べるカラーが少ないという傾向がありますが、この「SPPF」は仕上げのクリア塗膜の一段下にカラー層を設けているのがポイントで、そのカラーは調色ができるため、さまざまなカラーに対応できるそう。

 そして、剥がせるというのも大きなポイントでしょう。高い密着性を持ちながら、剥がすときはフィルムのように跡が残ることなくキレイに戻すことができるので、原状復帰や、色を変えてイメージチェンジ、というのもイージーにおこなえます。

 塗装の仕上げについても、施工できるのは技術認定をパスしたところだけという認定制度を導入しているので、技術のバラ付きがなく安心して施工が受けられるとのこと。実際に展示してあった「ケンメリ」や、その隣のヒョンデ・コナに施された塗装を見ると、純正の塗装に迫る品質で塗られていることが感じられました。


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往 機人 OU AYATO

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