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軽自動車の任意保険が急に「値上がり」「値下がり」した人がいる! 2025年から始まった「型式別料率クラス細分化」ってどういうこと? (1/2ページ)

軽自動車の任意保険が急に「値上がり」「値下がり」した人がいる! 2025年から始まった「型式別料率クラス細分化」ってどういうこと?

この記事をまとめると

■軽自動車の任意保険における型式別料率クラスが従来の3クラスから7クラスへ細分化した

■型式別料率クラスは損害保険料算出機構のホームページにおいて検索できる

■細分化されたことで料金がむしろ下がったクルマもある

軽自動車の任意保険料が値上がりした!?

 突然だが、自動車保険(任意保険)の保険料はどのように決められているか、ご存じだろうか。

 保険料自体は各社の裁量で決めている部分もあるが、車種ごとのリスク(事故率など)については、損害保険料算出機構による「参考純率」を使い、対人賠償・対物賠償・人身傷害・車両保険の4項目において導いた「型式別料率クラス」に基づいて保険料を設定するというフローが基本となっている。

 簡単にいえば、各項目のクラスが大きいクルマはハイリスクということで保険料が高くなる。わかりやすく表現すると、事故の多い車種は保険料が高くなるというわけで、保険負担の公平化という点からいえば、妥当といえる。

 さて、2025年1月より「軽自動車の任意保険が高くなった」という声もあるが、それは軽自動車の「型式別料率クラス」が細分化されたことによっている。これまで3クラスだった料率クラスを細分化して7クラスまで拡大したのだ。

 ただし、気を付けたいのは従来のクラス1~3は新しい料率クラスのクラス3~5に割り当てられていること。これまでより保険料が安くなるクラスと高くなるクラスが、それぞれふたつ新設されたというわけで、すべての軽自動車で保険料が増えてしまっているわけではない。

 そんな型式別料率クラスは、損害保険料算出機構のホームページにおいて検索でき、車種ごとに4項目のクラス分けを確認することができる。

 たとえば、日本一売れているクルマとしておなじみホンダN-BOX(現行型・FF)について新旧の料率クラスを調べてみると、従来の料率では対人賠償・対物賠償・人身傷害・車両保険のいずれの項目でもクラス2だったが、新しい料率ではすべてクラス4になっている。一見するとクラスがあがったようにみえるが、前述したように従来のクラス2は新制度のクラス4なのだから、型式別料率としては変わっていないのだ。

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