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慣らし段階から「踏みたい欲」が抑えきれない! メガーヌR.S.ウルティムが編集部にやってきた!! (1/2ページ)

慣らし段階から「踏みたい欲」が抑えきれない! メガーヌR.S.ウルティムが編集部にやってきた!!

見て座るだけでタダモノじゃない感が伝わってくる

 踏みたい欲が抑えられないクルマに遭遇することがある。踏みたい、というのはアクセルペダルのことで、つまりは乗ると思いっきり走らせたくなる、性能を引き出したくなる、ということだ。

 何十年にも渡って、日々色々な新型車に触れ、試乗し、それを伝えるという幸運な仕事をしていても、すべてのモデルで何かしらの発見があり、正直どれを走らせても楽しい。ピンキリの例に挙げて失礼かもしれないが、それこそ軽トラや軽バンから数千万円のスーパーカーまで、それぞれの面白さがあるのだ。

 そんななかで、踏みたい欲が抑えきれないのはどんなクルマか? これをシッカリ定義することは難しい。とはいえ帰納法的に考えれば、まずまずパワフルかつトルクフルな「エンジン主体のクルマ」であり、スポーティさを予感させる見た目をもっていて、スポーツ走行向きのインテリアで、さらにその気にさせる「音」を各所が発する、つまりは純エンジンのスポーツモデルというのが最低条件ということになる。

 さて、前置きが長くなったが、このたび編集部にやってきた新たなスタッフカー「ルノー・メガーヌR.S.ウルティム」は、この踏みたい欲が抑えられないクルマのど真ん中だ。

 たとえクルマに詳しくない人でも、このクルマが休日にファミリーでピクニックへ……の夢を描いて選ぶようなものでないことはひと目でわかるはず。ブラック加飾されたロサンジュやメガーヌのエンブレム、19インチの大径ホイール、フロントに配された「ULTIME」の文字、ドアのデカール。といった具合に、もう外観から「オーラ」のようなものが感じられる。

 ドアを開けてもそれは同様。R.S.の刺繍が入ったRECARO製バケットシート、レザーとアルカンタラのコンビステアリング、シフトレバーの前にはテストドライバー「ロラン・ウルゴン」氏のサインが入ったシリアルプレートと、タダモノじゃない感の演出は留まることを知らない。

 このメガーヌR.S.ウルティムの概要をザックリと説明しておくと、すでに消えてしまった「ルノー・スポール」ブランドを掲げた最後のモデルとなる。ルノー・スポールは、F1を始めとするルノーのモータースポーツを行う部門であり、市販モデルのスポーティバージョンも手がけるなど、数十年に渡り幅広く活動をしてきた。だが、こうした活動は「アルピーヌ」ブランドに集約されることとなって、名前としての「ルノー・スポール=R.S.」は終わりを迎えたのだ。だから正真正銘、もうR.S.を名乗るクルマはこのウルティムで最後となる。

 元々メガーヌには、スポーツバージョンとしてR.S.グレードが設定されていて、さらにそれを走りに振ったR.S.トロフィーというグレードもあった。このトロフィーには、バネレートを上げ、ダンパーも専用設定としたシャシーカップと呼ばれるシャシーが用いられていて、それをベースにしつつ専用装備を盛り込み、最後の限定車として登場したのがR.S.ウルティムというワケだ。

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