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スペックで比べると「アフィーラって高くね?」 ソニーが手がける初の電気自動車の価値はどこにあるのか? (1/2ページ)

スペックで比べると「アフィーラって高くね?」 ソニーが手がける初の電気自動車の価値はどこにあるのか?

この記事をまとめると

■ソニーホンダが手掛けるアフィーラワンの価格と大まかなスペックが判明した

■ライバルはメルセデス・ベンツやアウディやテスラのフラッグシップが該当する

■スペックだけでなくデザインやブランドという全体で見ると価値があるクルマといえる

ついにアフィーラの価格が判明するも……

 ソニーとホンダがコラボしたソニー・ホンダモビリティが開発を進めてきた電気自動車「アフィーラ」シリーズの最初のモデルとなる「アフィーラワン」の発売が近づいている。すでに北米ではアフィーラワンの標準グレードの価格が8万9900ドル、実質的なローンチエディションとなる「アフィーラワン・シグネチャー」の価格が10万2900ドルと発表された。

 加えて、ボディサイズや最高出力、バッテリー総電力量などのスペックも公表されている。とはいえ、EV購入時に気になる一充電航続距離については北米仕様で300マイル(約482km)以上という目標値が示されているのみとなっている。

 それでも、日本円換算で1364万~1544万円という価格帯に対して、航続距離が500km足らずというのは「コスパが悪い」という指摘を見かけることは多い。

 実際、アフィーラワンと同等の車格、価格帯のEVはどのような性能をもっているのだろうか。

 アフィーラワンのボディサイズ(北米仕様)はインチ表示でのみ発表されているので、見慣れたミリ表示に換算すると、全長4915mm・全幅1900mm・全高1460mm・ホイールベース3000mmとなる。いうまでもなく、そのスタイルはサルーン的だ。

 こうしたボディで、1500万円前後という価格設定は、日本で購入できるEVを見渡すと、メルセデスEQS、アウディe-tron GT、そしてテスラ・モデルSといった、各ブランドのフラッグシップに近い。

 まずは、こうした海外のEVと、表を介してスペックを比べてみよう。

 おおよそで価格を揃えると、EQS450+のみRWDとなってしまうが、アフィーラワンを含めた3台は前後にモーターをもつAWDとなる。そして、こうして数字を並べると、たしかにアフィーラワンのバッテリー総電力量や航続距離性能は他車に見劣りする。

 最高出力についてもAWD勢のなかでは控えめなスペックとなっているのは間違いない。もっとも、アフィーラワンの最高出力360kWは約490馬力であって、日常的にこれほどのパワーが必要かといえば疑問であり、公道を走っているぶんには違いを感じないレベルの差かもしれないが……。

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