新車でも「傷」がないとは限らない! 納車日に舞い上がっても「サイン前」の念入りな車両チェックは必須だった (2/2ページ)

車両引き渡し時に傷を見つけたら新車を受け取ってはいけない

 アメリカではディーラーがストックしている車両を購入するのが一般的となっている。新車購入を検討しているひとは、展示されている車両のなかで「乗って帰りたい(買ったクルマをそのまま乗って帰ることができる)」新車を見つけたら、その当該車両を試乗してから買うか買わないかの判断を行うひとが多い。

 これは過去におもにアメリカンブランド車であったようだが、同じクルマでも製造品質に個体差があったので、日本のように自分がほしい新車と同型車の試乗車を試乗するのではなく、まさに買って帰りたい新車を試乗してコンディションをチェックしていた名残りともされている。自己責任が強く求められる国だけに、受け取ったあとに「じつは……」とか、「あれっ」というのは通用しないのである。

 自動車生産の自動化が進んだとはいえ、ひとの手を介する作業も残っているし、確率が低いとはいえ自分のところへ納車予定としてやってきた車両になんらかのトラブルがまったくないとは、令和のいまでも断言することはできない。

 最近の納車は、記念撮影や花束贈呈などセレモニー化が顕著となってきている。前述した確認書面をはじめ納車時に署名する書類も多く、納車にかかる時間は意外なほど長時間に感じるひとも多い。ついつい「細かいチェックはいいや」という気もちにもなるが、ディーラーとのお互いの信頼のためにも入念なチェックは欠かさないようにしてもらいたい。

 雨天や夜間の納車は可能な限り避け、仮に傷などを発見したら、当該新車の受け取りを拒否し、ディーラーと解決策を探っていくようにしてもらいたい。いったん受け取ってから解決策を模索しようとなりがちなのだが、受け取ってしまうと話がやっかいになる可能性が高まってしまうので注意してもらいたい。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報